鯰尾「5……4……3……2……1……よし!
就任九周年おめでとう!
いよいよ大台も目の前に。
この頑張りはすごいから、俺が真っ先に褒めさせてよ。
えらい、えらいっ」
審神者「くす。 本当に真っ先ね。 ありがとう」
骨喰「就任九周年か。 大台まで、あと一年か。 よくやってきたものだ」
審神者「私というよりみんなの方がね」
骨喰「今日はあんたの就任記念。
この日ぐらいは素直に受け取ってくれ」
審神者「素直にそう思ってるんだけど?
私は好きでここに居るだけだから」
鯰尾「主の場合、審神者を辞める=人生を辞めるって感じだもんね」
審神者「私は死んでも審神者を辞めないからそのイコールはおかしいよ。
審神者として生き、審神者として死ぬ」
骨喰「そのつもりなら中途半端なところで死ぬのはやめてくれ。
この戦が終わる最後まで共に戦おう」
審神者「…………」
骨喰「返事は?」
審神者「人間いつ死ぬかわからないから絶対の約束はできない。
でも、その方向性で頑張ることは約束する。 だから私からも」
骨喰「なんだ」
審神者「頑張るから……。
頑張る為に、貴方たちに頼らせて」
骨喰「ああ」 鯰尾「うん」
審神者「ありがとう。
ふたりのこと、誰よりも信頼してる」
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鯰尾「俺たちの、九年間の歩み!」
骨喰「こないだ150万戦の記念に確認したばかりだからそこまで真新しさはないな」
審神者「演練、昨日一回負けたんだよなぁ……しかも羊枠の人に!」
鯰尾「え、珍しい。 何があったの?
また桜付けで入れ替えて極が誰もいないのに気づかず極フル編成の相手に挑んだとか?」
審神者「いや、今回は太郎太刀がいたから「大太刀一振りいればこの編成相手ならいけるでしょ」って挑んだの。
そしたらね、演練相手の鯰尾が太郎太刀の攻撃ピンポイントで弾きやがって相手極の40~60Lvの太刀中心編成だったから初の太刀じゃ攻撃が中々通らなくて僅差で負けた」
鯰尾「おお、さすが俺。 なんか負けた話な気がしない」
審神者「あの鯰尾さえいなきゃ絶対に圧勝してたのに……。
私の鯰尾藤四郎にもあれぐらいの活躍を期待します」
鯰尾「あれぐらいと言わず、それ以上の活躍をしてみせるって」
骨喰「大太刀は強いが攻撃範囲が広い分、脇差は弾きやすい」
審神者「本当それ。
脇差には時々思わぬ方向に状況をひっくり返されるから、敵でも味方でも居てくれると面白い」
骨喰「主殿、任務報酬はどうする?」
審神者「あー……1は受け取って2は備蓄で」
鯰尾「りょーかい。
あとこれ政府から主への就任記念祝い、もとい真夏のログインプレゼントの冷却材とシール」
審神者「ん。 九号ちゃんの能力はどんな感じ?」
骨喰「確認する。 ……八号までと同じ+3だ」
審神者「やっぱり五号ちゃんのようにはいかないか……」
鯰尾「来年の十号はすごいんじゃない?
なんといっても十号だし!」
骨喰「10は5の倍数でもある。
祝五号と同等か、もしくはそれ以上の馬が与えられる可能性があるな」
審神者「+5でも嬉しいけど、できれば+10!」
鯰尾「楽しみだねー。
……そういえばずっと気になってたんだけど、この足りない景趣二つってなんだろう」
審神者「へ? ……はあ!?
え、えええ、え?え!?なんで足りないの!?」
骨喰「気づいていなかったのか……」
審神者「ここそんなに見ないし!
あれ? どれか受け取り忘れた? 二十四節気貰い忘れた?
いや、でも、そんなはず……だけど、私のことだから……」
鯰尾「分類見てみな。 二十四節気は全部貰ってる」
審神者「あ、本当だ。
日常の庭? え……地下探索全部揃わなくて1つ?」
骨喰「地下探索の分類はその他だったはずだ」
審神者「え、じゃあこれ何? 何が足りないの? ……いつから!?」
鯰尾「……ひょっとして七夕景趣じゃない?
今年のと去年ので二つ。 分類は日常の庭だったでしょ?
貰って没収されたから持ってない扱いなんだよ」
審神者「あ……あー! なるほど、七夕景趣……!
あれここ入るんだ? っていうか入るのに入らないんだ!?」
骨喰「不思議なシステムだな。
これでは絶対に完成しない」
審神者「コンプ気質の人はイライラするだろうね、こういうの。
七夕に意味を込めたメッセージ性でこうなっているのか、はたまた運営の謎感性か……。
……まあ、私は運営を信じるよ。 でも一応、謎感性でこうなってる可能性もあるから一応今度何か意図がないならコンプを目指す人がコンプできるようにした方がいいと思いますって要望送っておこう」
骨喰「七夕景趣がどうにかなってもコンプリートは無理じゃないか。
ねんどろいどの特典景趣は絶対に手に入らないのだから」
審神者「そうか。 あれがあったか……。
鯰尾と骨喰のねんどろいどが発売されて景趣を貰えるのを楽しみにしていた時期もあったなぁ……。
今となっては夢だけど、今もまだ覚えてる。
鯰尾のねんどろいどを横に置いて骨喰を近侍にして、骨喰のねんどろいどを横に置いて鯰尾を近侍にして……。
……やってみたかったな」
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審神者「こんばんは、孫六」
孫六「おや、こんな夜更けに奇遇だな。 夜の散歩かい」
鯰尾「うん。 主がね、なんと就任九周年なんだ。
それでまだ起きてる刀剣男士がいたら先に挨拶しようって」
孫六「ほほう、とうとう就任九周年か。 今更驚くようなことでもないか」
審神者「孫六との付き合いはまだそこまで長くないけど、そう言ってくれる?」
孫六「無論だ。 既にここまでやってきた主のあんただからな」
審神者「ありがとう。 いつか貴方とも九年の付き合いになりたいものね」
南泉「にゃにゃ?」
鯰尾「おっ。 南泉、ちょうどいい」
南泉「寝苦しくて散歩してみれば……。
一体どうしたんだ」
骨喰「主殿の就任九周年だ。
刀剣男士の数も増えたから、明るくなってから挨拶するのでは時間が足りないだろう」
南泉「ああ、そういうことか。
にゃらオレからも。
就任九周年おめでとうにゃ!
まったく、オレの主はとんだ猛獣使いだにゃ」
孫六「ぷっ。 おいおい、女人に猛獣使いというのは些か失礼じゃないか」
南泉「……えー? 褒めてるんだけどにゃあ」
鯰尾「そもそもうちの本丸に猛獣っていたっけ? 珍獣は沢山いるけど」
骨喰「五虎退の虎とか……獅子王の鵺とか……。
……いや、鵺は珍獣の部類なのか?」
青江「幽霊はどちらの部類かな?」
孫六「にっかり青江までご登場か。
刀も猫も幽霊も、主のもとには色んなやつが集まってくるな」
審神者「そうして築かれたのが本丸珍獣ランドよ」
青江「何やら声が聞こえてきたものでね。
ほら、話をすると寄って来ると言うだろう?
就任九周年おめでとう。
僕らの力というものは、君の力と言い換えられるもの。
正しく力を振るえる主のもとにいることが刀の喜びさ」
審神者「正しく……振るえてるかな?」
青江「おやおや。 自信がないのかい」
審神者「自信がないと言うより「これでいいのかな?」の連続。
もっと他に何かあるような気がして……。
でも、信じられたものは信じる。 信じて、そこから続くまた別の何かを探す」
青江「……うん。 それでいい。
鯰尾くんと骨喰くんだけでなく、もっと僕のことも喜ばせておくれ。 ふふふ」
南泉「主に真っ先に挨拶したって報告したら頭もオレを見直すかもしれないにゃあ」
青江「偶然の部分を伏せればあるいはね」
孫六「はてさて。
犬は我慢強く伏せができるが、気ままな猫にもそういった伏せができるのか……その結果や如何に」
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村正「さてさて就任九周年。
アナタの伝説はどこまでも続いていくのでショウ。 信じていマスよ」
審神者「ありがとう、村正。
その信用には応える。 ……けど」
村正「けど? 何デス?」
審神者「私の伝説、どう思う?」
村正「huhuhuhu。 続いてほしい、そう思っていマス」
審神者「……。 そっか」
髭切「大丈夫。 君には僕らがついているから。
……ところでこれは何の話だい?」
骨喰「主殿の就任九周年だ」
髭切「おやおや、就任九周年か。
君は何かを成し遂げられるであろう人間だって僕は踏んでるんだ。
源氏の歴史を見続けた僕の目を信じてよ」
審神者「髭切……。 貴方の目に私は映ってる?」
髭切「おかしなことを聞くね。 心配なら覗いてみるかい?」
審神者「……あ。 いえ、そうね、おかしなことを聞いた。
貴方の目に、私は映ってる。 私にはそれが見えている」
髭切「うんうん。 心配になったらいつでも覗いてごらん。 いつだって見せてあげるよ」
審神者「ありがとう、髭切。 お陰で一つ気づけたよ」
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審神者「篭手切!」
篭手切「はい。 今年の着物ですね。
就任九周年おめでとうございます。
主のために、これからもずっと着物を用意しておきますよ。
来年も期待してくださいね」
骨喰「もはや毎年恒例だな」
鯰尾「来年は十周年だからすごいのがきそう。 俺も楽しみ」
篭手切「ええ。 来年はいよいよ大台の大舞台。
しかしだからといって今年の着物に手抜きはしていないよ」
審神者「うん。 私さ、正直最初の頃は私に合う服を篭手切が選んでくれているだけに感じてた。
でも今はそれだけじゃなくてね……。
私に合う服をって部分じゃなくて篭手切が服を用意してくれる気持ち。
そこにとても感じ入るというか、なんと言うか……。
……いつも、用意してくれてありがとう。
これからもずっと用意してくれるって言ってもらえてとっても嬉しい。
貴方が用意してくれる服、着こなせるように頑張るね」
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三日月「就任九周年。 く、あるいはきゅう、という読みには忌むものもあるが、心配するな。
ここには俺たちがいる」
審神者「とかいっていつぞや失踪した癖に」
三日月「もう二度と私の前からいなくなるなと壁ドンでもするか」
審神者「顔色一つ変えなさそう」
三日月「ははは。
時に主の就任九周年を祝いに何やら大行列ができているそうな」
審神者「ええ、そうなの。 みんな遥々来てくれて……」
三日月「「ああ、そうだ」ふと、自分の心にも、かえりみぬまま百年に似た時をすぎた気持ちがある」
審神者「……?」
三日月「「祝福なんてできるものか!」付喪神が這いだしたせいで、わたしの心の鬼までさわぎました。
付喪神はわたしの一部なのでした」
骨喰「何の話だ?」
三日月「
百鬼夜行絵巻。 詳しくは自分で調べるといい」
審神者「百鬼夜行って付喪神関係あるの? 妖怪でしょ?」
三日月「付喪神も妖怪の一種だぞ。 から傘お化けに一反木綿」
審神者「あれって付喪神なの!?
あ……でも確かに言われてみれば物か……」
鯰尾「一反木綿を付喪神に分類するかは微妙なところだけど、分類する説もあるよね」
骨喰「百鬼夜行は誰にも顧みられなかった物の怨念……?」
三日月「そういうった物語もあるというだけだ。 主はこれをどう思う?」
審神者「……異去では宝物の断片が手に入る。
伝えられない物の思いがそこから溢れてくるというのは想像できなくはないわね。
……三日月、貴方がどう思うかは知らないけど物であれ人であれ全部の心に思いを馳せて悼んで供養したい。
悪意も無念も怨念も何もかもすべての歴史を包み込んですべての魂が安らかに眠れるように。
ここまで審神者を続けて、どうして歴史を守るのか考え続けてそう感じた。
歴史を守りながら歴史に守られているのを感じたの。
過去も未来も歴史は常に二つで一つの今語られる物語なんだなって」
三日月「そうか、そうか。 主も随分語るようになったな。
ふむ……、踊りたくなった。
主の就任記念祝いと朝の体操がてら、舞をひとさし見てくれるだろうか」
審神者「私の祝いと朝の体操を一緒にされるのはあれだけど……ええ、勿論。
どうかその勢いで極を越えるほど力強く乱舞してくれると嬉しいわ」
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鬼丸「就任九周年……。 あんたにはもう次の節目が見えてきたわけだ。 感服するよ」
審神者「あっという間の九年間だったよ。 …………」
鬼丸「……うん? どうした。 他にも何かあるのか」
審神者「あ……いや、ほら。
今、百鬼夜行来てるし、こんなにのんびりお祝いしてること何か言われるかなーって」
鬼丸「勝手に行ってもいいのなら行くが」
審神者「うぅん、独断で勝手に動く天下五剣は三日月宗近だけで充分」
薬研「鬼丸も大将のことを信頼してるんだよな」
鬼丸「おかしな言い方をするな。
戦に手を抜くやつじゃないと思っているだけだ」
乱「そーいうのを信頼って言うんだよ。
あるじさんなら戦わなきゃいけない場面ではしっかり戦うって!」
鬼丸「言われてみればそういう見方もできるのかもな」
薬研「ははっ。 就任九周年おめでとう、大将。
俺たちはみんな、大将のことを頼りにしてるんだぜ?」
乱「ふふふっ、あるじさん、就任九周年だよ。
去年からまた一年、よくがんばりましたっ」
審神者「薬研も乱くんもありがとう。
頼りにされているなら、いつでもみんなが安心して頼れるように十周年目指してもっと自分を磨いて鍛えるよ。
鬼丸もありがとね。 百鬼夜行戦で必要だったら呼ぶ」
鬼丸「呼ばれずとも行く。 鬼があんたの前に現れたのならな」
審神者「助かる。
多分、そろそろ修行許可も下りるだろうし。
鬼丸国綱の真価、これからもっと私に見せてね」
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雪消「……就任九周年か。 大台まで、あと一年か」
赤波「就任九周年おめでとうございます!
いよいよ大台も目の前。 この頑張りはすごいことです!」
骨喰「…………」
鯰尾「…………」
雪消「なんだ。 その目は」
骨喰「いや……。 不思議な気分だ」
赤波「不思議な気分?
まー、そっちからしたら昔の自分がここにいるようなものだろうからね」
雪消「俺たちからしたら記憶を取り戻したそちらの方が昔の自分だ」
鯰尾「なんだかそれって変なの」
藤薙「だが、確かに不思議だ」
紫電「というかなんでこんな風に集まっちゃったわけ?
ややこしいよ。 主がいいならいいけどさ……」
審神者「鯰尾と骨喰が沢山いて、私はとっても眼福よ」
赤波「けど一番は一振り目なんですよね。 知っています」
審神者「うぅん。 私の一番は鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎。
貴方たちの一部じゃなくて貴方たちの全部が大好き。
見えない部分も大好きで、知らない部分も必ず大好きになりたいぐらい、鯰尾と骨喰を余さず残さず大好きだよ。
私に鯰尾藤四郎と骨喰藤四郎のことをいつも考えさせてくれて、考える切っ掛けを沢山くれてありがとう」
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岩融「おお、就任九周年か。
良いか、主のもとには刀が自ら集まってくる。
これからも慈しんでやってくれ!」
審神者「刀が、自ら……」
岩融「左様。 自らだ」
鯰尾「自らだー!」
骨喰「自らだ」
今剣「みずからですっ!」
岩融「今剣ではないか。 お前も主を祝いに来たか」
今剣「とーぜんです。
さあ、あるじさま! おいわいのせきへどうぞ。
おめでとうございます。 しゅうにんきゅうしゅうねんになりましたよ!
ぼくも、みなさんも、あるじさまにつたえたいことばときもちがたくさんあるんです。
かたなもふえてたいへんでしょうけど、どうかみんなのこえをきいてくださいね」
審神者「ええ。 全員聞く。 みんなが私の為に掛けてくれる言葉だもの。
どんなに時間を掛けても必ず全員から聞くよ」
今剣「ありがとうございます。
それでこそ、ぼくらのあるじさまです!」
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巴形「主よ。 就任九周年がやって来たぞ。
主の物語にとって重要な行事をおろそかにしていないかと思い、知らせに来た」
審神者「大丈夫。 この通りしっかり挨拶して回ってる」
巴形「どうやらそのようだな。
……うん? どうした、主。 何か気になることでもあるのか」
審神者「いえ……。
……巴形は私の物語と言ってくれるのね」
巴形「無論だ。 主の物語でないというのなら一体今日は誰を祝う日だというんだ」
審神者「私は……、これは私の物語じゃなくて貴方たち刀剣男士の物語だと思っているよ。
私はただそれを見守っているだけ」
巴形「…………。 主よ。
名のある他の者は各々に語りたい物語があろう。
だが俺は違う。
俺の物語は今ここで主と共に作られる。
俺がここに存在する限り、主の物語は常に俺と共にあるのだ」
長谷部「巴形……お前はまた勝手なことを……」
巴形「長谷部か。 俺は何か間違ったことを言ったか」
長谷部「間違い以前の問題だ。
主の物語は主の物語。 お前のものではない」
巴形「いいや、俺のものだ。 少なくとも俺は主のものだからな」
長谷部「それはお前だけじゃない!
……っ。 こほん、失礼しました。
今日という日に真っ先に巴形に構うなんて……。
優先順位を間違えました、お許しを」
審神者「くす、うん。 大丈夫。
長谷部からのお祝いが聞きたい」
長谷部「……はい! 喜んで!
就任九周年おめでとうございます!
祝いの席のあれこれはお任せを。
主のために最高の日にいたしましょう」
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