2022年01月01日
鯰尾「あ、年が明けた。
あけましておめでとー。 今年も楽しいこと、色々あるといいね」
骨喰「新年、あけましておめでとう。
これからまた一年、よろしくたのむ」
審神者「……あは、なんかちょっと照れ臭いね。
明けましておめでとう。
……私のほうこそ、貴方たちと一緒に楽しく過ごしたい。
今年もずっと傍にいてね」
鯰尾「うん。 さっき食った蕎麦に誓って傍にいるよ」
骨喰「今更離れられるはずがないだろう、お互いに」
審神者「うん……。
……そだ。 玉鋼以外カンストしてるし、鍛刀しに行きたい」
鯰尾「新年初鍛刀だね、よしきた!」
骨喰「鍛刀部屋へ行こう」
≫続きを読む
鍛刀部屋
審神者「かっとばせー、富士ちゃん! かっとばせー、富士ちゃん!」
鯰尾「野球の応援でもしてるのかよ」
骨喰「富士、資源だ。 よろしく頼む」
審神者「狙いは姫鶴、鍛刀開始ぃぃいい!!!!」
カンカン
鯰尾「……3時間だね」
審神者「20分足りない……(´・ω・`)」
骨喰「どうする? 手伝い札で見てみるか?」
審神者「そーね、新年一発だし。 手伝い札で終わらせちゃおう」
審神者「今年は……狸年!!」
骨喰「同田貫か」
鯰尾「同田貫が狸かどかは置いといて。
今年は青野原が正式開放されるし、ヤバそうな感じだったし……。
戦に備えるって意味では今年に相応しい鍛刀結果じゃない?」
審神者「そうね、ちょっと気合いが入った。
正式開放されたらまた大変な戦いになるだろうから、せめてこのお正月はのんびり過ごして来たる戦に備えよう」
骨喰「同田貫も戦好きだが戦脳ではない。 休む時は休んで、その時に必要なことをするやつだ」
審神者「そこが同田貫の魅力よね。
……うん、いいかも。
新年初鍛刀の結果で鍛刀された刀剣男士が大事にしてるものや考え方を方針というか、目標というか……。
ちょっと意識して一年間、大事にしてみる」
鯰尾「それ、1月過ぎたら忘れるんじゃね?」
審神者「かもしれない。 その時はその時だよ。
あくまでも当たるも八卦当たらぬも八卦の刀剣男士占い、そんな感じ」
▲閉じる
2022年01月01日
連隊戦 難易度:超難
鯰尾「おお、新年早々カンストおめでとー」
福島「ありがとさん。 めでたい年になりそうだ」
燭台切「これは明日もご馳走にしないとね」
南泉「肉ぅ~! 肉を頼むにゃ!」
水心子「刀剣男士たる者、正月だからとうかれるものではない」
燭台切「いいじゃないか。 どうせご飯は必要なんだ。 君も美味しい物は好きだろう?」
水心子「それは……、まあ、不味いよりかは美味い方がいいのは確かだが……。
私が言っているのはそういうことではなく!」
南泉「いらないならお前の分は俺が貰うぜ」
水心子「いらないとは言っていない」
骨喰「……一度戻ろう。
部隊の編成もし直さなければいけない」
鯰尾「そうだね。 みんなー、主のところに戻るよー」
2022年01月02日
ヽ(審・∀・)ノにゃんせん
南泉「南泉と呼べにゃ」
審神者「ふふっ。 なーんせんっ」
南泉「にゃ!」
南泉「さあ、どれを引く?」
審神者「それは勿論、右側信仰を……忘れないっ!!」
南泉「中吉! まぁ、欲張りすぎてもよくにゃい」
審神者「ウサギさん札ありがとう。
あとはこれで姫鶴を鍛刀できれば……!」
南泉「言った傍から欲張んにゃ!」
審神者「泛塵と大千鳥も要求してないんだから控え目でしょー?
猫だし寅年だし、招く感じでよろしく」
2022年01月03日
審神者「ふぁっ!? 五月雨江!」
五月雨「何をそんなに驚いているのですか。
今回は、気配を消して忍び寄ったりはしていませんよ」
審神者「そーね……。
おみくじ引かせてくれるんでしょ? 引きたい!」
五月雨「ええ、無論です」
審神者「これ」
五月雨「迷いがありませんね」
審神者「昔、右側信仰を裏切って痛い目に遭ってね」
五月雨「右側信仰?」
審神者「ほら、刀剣男士に近いでしょ?
良い結果も悪い結果も、貴方たちの近くで共にあるが故の結果ならば全て受け入れるという、そういう信仰よ」
五月雨「おみくじと言うよりも、まるで相性占いのようですね」
審神者「あー……言われてみれば確かに。
今年の五月雨江との相性はどうかなー?」
五月雨「開きます」
五月雨「中吉です。 旅立ちは北に向かうと吉だそうです」
審神者「そんなおみくじみたいなこと、このおみくじに書いてあったっけ?
今年は一緒に北へ行く?」
五月雨「頭とですか……」
審神者「なんでちょっと嫌そうなの!?」
五月雨「冗談ですよ。 機会があれば、いずれ」
2022年01月04日
審神者「好きと言うか……、札が貰えるからやる感じ」
松井「 あまり占いは信じない方なんだ?」
審神者「スピリチュアル的な意味合いでは全く信じてないかな。
でも、全く無意味だとは思ってない。
占いは、願いに対して自分の決意を固める為の手助けだと思うの」
松井「手助け、と言うと?」
審神者「どんな願いも、叶えるのは神様や運や目に見えない何かじゃなくて自分。
だけど、人が願いを叶える為には誰かの応援や励ましが必要で、全ての人間にそんな“誰か”がいる訳じゃない。
占いっていうのは全ての人がどんな願いでも平等に、自分を応援してくれる“誰か”の存在を感じることができるもので……。
良い結果も悪い結果も、神様からの応援のメッセージ。
良い結果なら迷いや不安が晴れて自分を信じて行動できるし、悪い結果ならそれを跳ね返すぐらいの覚悟を持ってより強固な気持ちで願いを叶える為に行動できる。
勿論、受け取った側の受け取り方次第ではあるけれど……。
占い結果で自分の中の何かが変わってそれが願いの成就に結び付くのなら、占いには確かに意味がある。
でも、占いを遊び半分でやったり、良い結果なら運が良くなる、悪い結果なら運が悪くなる。
……そういう程度の認識と受け取り方しかできない人には、占いなんて何の意味もない。
うぅん、占いじゃなくて占う自分に意味がない」
松井「……フ、面白いね、君は」
審神者「そう?」
松井「ああ、とても興味深い。
神の存在を否定していて、それでいて認めている。
どちらか片方を信じる人や、時と場合によって信じたり信じなかったりする人は多い。
しかし、否定と肯定を同時に行って物事の本質を見つめる人間は稀だ。
……ここのみんなは君のことを少し誤解しているね」
審神者「一体何をどう誤解されているのやら……。
だけど松井江は私への評価がちょっと高すぎだと思うよ?」
松井「そうかもしれない。
僕も君のことを全て知っている訳ではないから」
審神者「うん。 変に印象が良くて、後々幻滅されるのが苦手なの。
だから、そんなに私のこと良く思わないで」
松井「……わかった。
少々話し込んでしまったね」
審神者「あ、ごめんね。 おみくじ、引く!」
松井「小吉。 これからもっと良くなるってことなんじゃないかな」
審神者「ふふ、素敵な解釈をありがとう」
松井「こちらこそ。 お陰でまた一つ主の人柄を知ることができた。
何か困ったことがあれば、いつでも僕を頼ってほしい。
僭越ながら、君の力になるよ」
2022年01月04日
審神者「戻った」
骨喰「おかえり」
鯰尾「おかえりー。 寒くなかった?」
審神者「手袋して行ったから大丈夫。
お饅頭が安かったの。 お茶淹れて一緒に食べない?」
鯰尾「やった! おやつの時間だね」
骨喰「机の上を片付けよう」
鯰尾「お湯ってまだあったっけ。
……うん、大丈夫そう。
…………? それなぁに?」
骨喰「年賀状?」
審神者「鯰尾のご実家からよ」
鯰尾「わお。 こんなの届いてたんだ」
審神者「私もさっきポスト見て気づいた。
とっても雰囲気ある年賀状よね。 大事に取っておく」
骨喰「美術品をこうやって年賀状にするんだな」
審神者「十二支揃うのかな? ……羊難しくない?
他は何かしらで揃いそうだけど、羊の美術品だけパッとそれらしいの思い浮かばない」
鯰尾「羊は干支と一緒に中国から伝わった生き物だからね。
飼育はされていなかったようだから、普段の生活からは縁遠い生き物だっただろうし。
それで他の生き物と比べて美術品としてあんまり残っていないんじゃないかな?」
審神者「当時の芸術家たちにとって、羊はマイナージャンルだったということね」
骨喰「そもそもある時期から羊が輸入されなくなったんだと思う。
飼育もしていなかったから、次第に忘れられていったんじゃないか?
羊が原因の流行り病もあったと聞く。
推測だが、それで海外から羊を貰うこともなくなり、日本から羊が完全にいなくなった。
元々大衆の目に触れる生き物ではなかったから、その姿を知る人物は減っていった。
干支として名前は残っても、想像できない生き物を描くことは誰にもできない。
それで古い羊の美術品は少ないのだと思う」
審神者「なるほど……。
そう考えると羊の美術品があんまり思い浮かばない現状にも納得。
羊にも歴史があるんだね」
骨喰「実際にそうだったのかはわからないけどな。
俺も今まで羊に興味を持ったことなんてなかった」
鯰尾「俺も。 主と一緒にいると、今まで考えもしなかったことを考える機会を貰えて面白いよ」
審神者「徳美さんが年賀状をくれたお陰かな。
……因みに、めーめーが一度日本から途絶えたなら、いつ復活したの?」
骨喰「江戸の頃には全くいなかったはずだ。
幕末か……あるいは明治頃じゃないか?」
鯰尾「昔の日本になかったものが入ってきたのは、大体あの頃だからね。
……主、羊もいいけど、そろそろ饅頭ー」
審神者「はいはい。 湯呑とお皿、出してちょうだい」
2022年01月05日
審神者「かーせん。 歌仙、歌仙、歌仙、歌仙、歌仙」
歌仙「鬱陶しいよ。 名は一度呼べばいい」
審神者「やー、こうやって面と向かって話すの久し振りだから距離感がわからなくて」
歌仙「どうしてわからなくてその距離感なんだ……」
審神者「私は歌仙のような人見知りとは違うのだよ。 うにゅっー」
歌仙「僕はきみのように他者との距離感を間違えたことは一度もない」
審神者「……そーですね。 よぉーく知ってますよ。 歌仙、おみくじ」
審神者「どれが大吉?」
歌仙「僕にそれを聞く前に、おみくじが何なのかを学んでおいで」
審神者「冗談よ。 もう……。
ま、小吉でもまた札が貰えるようになったから、どれ引いても良いんだけどね。 えいっ」
歌仙「中吉。 悪くはないさ」
審神者「今年は中吉が多いなぁ」
歌仙「きみ次第で良くも悪くもなる、ということなんじゃないかい」
審神者「それはどれを引いても言えることだと思うけど。
早朝からありがとう、歌仙。 今年こそ三日月の修行許可が下りるといいね」
2022年01月06日
ヽ(審>∀<)ノひゅ~~!ひゃ~~!!ひっひゃ~~~!!!
肥前「…………」
審神者「そこ! 肥前! 全力でスルーしようとしない!」
肥前「ちっ……、めんどくせぇ。
早起きしたって三文の得どころか損じゃねえか」
審神者「“そん”なことないよ!」
肥前「……で?」
審神者「肥前が冷たい……」
肥前「いいから用件があるならとっとと言え」
審神者「うん、あのね、おみくじ」
審神者「肥前が引いてくれるの? 勿論それでもいいのよ! ふっふー!」
肥前「あんた、今日はいつにも増してうざいな。 はぁ……」
肥前「小吉だよ。 ……文句あるのか? ええ?」
審神者「ないないないない。
きっと私が運を使い果たしてしまったんだよ」
肥前「はあ?」
審神者「じゃじゃーん!」
審神者「どやあ!」
肥前「それでさっきから妙に浮かれて騒いでいたのか」
審神者「大吉を引けないからこそ泛塵を引き当てる私! ど?」
肥前「はいはい。 すげーすげー」
審神者「ふっふっふ。 そんなに褒め称えて崇めないでくれ給え」
肥前「別に崇めてねーよ。
あんたと喋ってると疲れる。
いつも一緒のずおばみ連中はどうした?」
審神者「朝ごはんの用意とかしてくれてる。 肥前も一緒にどう?」
肥前「遠慮する。 今のでどっと疲れて飯食う気分じゃねえ」
審神者「そう……。 あ、じゃあ冷蔵庫にお汁粉作って入れてあるの。
良ければ小腹が空いた時にでも温めて食べて。
沢山作ったから多分なくならないと思うから」
肥前「ん、そっちは頂く。 先に言っておくが、食っても感想は言わねえぞ」
審神者「それでいいよ。 感想はいらないから、気に入ったら沢山お食べ。
それはどんな言葉よりも正直で嘘偽りのない感想だと思うから。
苦手な事なんて無理にしなくていいし、できない事やらない事を負い目に感じなくていい。
肥前の肥前らしい良いところは主として私がちゃんと見てるから、安心してね」
2022年01月07日
審神者「泛塵!」
泛塵「やあ、主。 昨日は世話になった」
審神者「こちらこそ。 いやぁー、泛塵鍛刀できて本当に良かったよ。
絶対に誰も鍛刀できないと思っていたからさ」
泛塵「新年早々、良き運に恵まれたようで何よりだ」
審神者「こうして会えたし縁起も良いし、今日のおみくじのお手伝いは泛塵よろしく」
泛塵「……思い出した。
そういえば、去年も皆で何やらやっていたな。
あれから一年が経つのか……、時の流れも塵芥だな。
気づいた頃にはいつの間にか、そこにあったはずの全てがなくなっている」
審神者「…………」
泛塵「……あぁ、すまない。 こういう性分なんだ」
審神者「うぅん。 泛塵のそういうところ、嫌いじゃないよ。 寧ろ、とっても興味深い」
泛塵「変わっているな」
審神者「よく言われる。
……私はね、刀剣男士はどんな子もそのままの姿を受け容れて、否定や余計な訂正はなるべくしたくないと考えてる。
その子が自分の物語に苦しんでいる時は口出しすることもなくはないけど、泛塵はそうは見えない。
それが泛塵らしさで貴方の大事な物語だと思うから。
もっと泛塵のことを知って、理解して、今よりも貴方という存在をしっかり好きになりたいの。
だからどうか、私の前では何も気兼ねしないでね」
泛塵「……あぁ、ありがとう。
僕もあなたのことはあまりよく知らない。
が、こうして話していると皆が主を慕う気持ちが少しわかるような気がする」
審神者「あはは。 思うに、その慕っているの平均値を著しく上げているのは長谷部と巴形と亀甲に違いない」
泛塵「そのさんにんだけではない。
気づかぬと言うのなら、もっと彼らの部下としての顔も見てやるといい」
審神者「……知ってる」
泛塵「照れ臭かったのか?」
審神者「まあね、そんなとこ。
ごめん、寒い中話し込んじゃったね。 おみくじ、引かせてもらうよ」
泛塵「中吉か。 悪くはない」
審神者「やっぱり今年は大吉引けないなぁ……。
まあでも、大吉を引けなくても泛塵を引けたし!
大吉の上をいけたのだから、贅沢は言えないよね」
2022年01月08日
ヽ(審>∀<)ノひぃ~~ひゃっふぅ~~ふぅ~~~!!
朝尊「おやおや。 朝から元気だね」
審神者「あ、朝尊~」
朝尊「主が随分元気だと肥前くんから聞いてはいたが……。
いやはや、これは想像以上だ」
審神者「その件とは別件と言うか、延長線上と言うか!」
朝尊「延長線上……。 もしや、また限定鍛刀で?」
審神者「いえす!」
審神者「大千鳥鍛刀できちゃいましたぁ~! ひゃっふー!」
朝尊「ほう。 これは中々すごいじゃないか」
審神者「だよね、だよね!?
札なんて一切使ってないんだよ?
泛塵も大千鳥も、普通に鍛刀部屋回していてできたんだよ?」
朝尊「その運が一年続けば良いのだが。 はてさて、どうなることやら……」
審神者「今年の運全部ここで使い切っちゃったのだとしたら怖いね。 朝尊、おみくじ」
朝尊「ああ。 まだ今日の分を引いていなかったんだね。
こういった経験も、時に一興。 どれ、一つ手伝わせてもらうとしよう」
審神者「よろしくお願いします」
審神者「うん、私は考えないし迷わない。 決めたら貫く右側信仰!」
朝尊「大吉。 これは幸先が良いね」
審神者「ふわあっ!? 今年初大吉!」
朝尊「初大吉か。 それはまた、めでたい場に立ち会えた。
ありがとう。 思いのほか楽しかったよ」
審神者「こちらこそありがとう。
また今年も一緒に刀剣談義しようね」
次の頁>>