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2024年12月13日金曜日

screwball

スクリューボールというのは野球のピッチングで、回転しながら落ちる球のことです。

わたしは野球のことには疎いので、どんな風に球を握って、またどのような捻りをかけたりすればそうなるのか分からないので説明も出来ませんが、スクリューボールというのが変化球の一種で、打者にとっては厄介なものであろうことは想像が付きます。

というようなスクリューボールですが、アメリカ英語で"screwball"は、


常軌を逸した奇人、変人


のことを指す表現です。


Screwball car thief steals pricey Rolls-Royce but crashes through Checkers drive-through: ‘Not too fun’

A 21-year-old Florida man stole a high-end Rolls-Royce from a Fort Lauderdale beach resort and slammed the pricey wheels into a Checkers fast-food restaurant, WTVJ-TV News reported.

Malik Patterson hopped behind the wheel outside the Hilton Fort Lauderdale Beach Resort shortly after 2 a.m. Wednesday and took off — but was quickly spotted by cops, authorities said.
(Jorge Fitz-Gibbon. Screwball car thief steals pricey Rolls-Royce but crashes through Checkers drive-through: ‘Not too fun’. New York Post. December 12, 2024.)


何十万ドルもする高価なロールスロイスを盗んでレストランに突っ込んだ挙句に大破させた窃盗犯はどこかイカれているには違いありません。

このストーリーで"screwball"という表現を使ったのは、大破したクルマが辿ったであろう蛇行の軌跡も形容したもののようにも思われます。


2024年8月29日木曜日

weak sauce

昨日の話題に引き続きですが、大統領選候補のハリス副大統領は記者会見から逃げているという批判を受けてか、CNNの独占インタビューに臨むこととなりました。

ただし、その場に副大統領候補のWalz氏が同席するという事で、これがまた不評を買っているようです。


Vice President Kamala Harris is taking blowback for opting to bring her running mate, Minnesota Gov. Tim Walz, to her first formal interview since President Biden dropped his re-election bid last month — with one critic on the very network that will show the coveted sit-down calling it a “weak sauce” move that shows a “lack of confidence.”

Harris, 59, is slated to appear alongside her No. 2 for the “joint interview” that will air on CNN at 9 p.m. Thursday.

Republican and conservative commentators said the Californian was using Walz as a crutch in the face of expected questions scrutinizing her record while sitting a heartbeat from the presidency.
(Emily Crane. Kamala Harris dragged on CNN for ‘weak sauce’ decision to bring Tim Walz to first interview: ‘Lack of confidence’. New York Post. August 28, 2024.)


単独インタビューではなく、Walz氏同席というところに、弱腰だというような批判があるようです。

記事では、


weak sauce


と引用符付きで書かれていますが、見慣れない表現ですね?

英和辞典には載っていないようなのですが、Merriam-Webster Dictionaryでは、アメリカ英語の俗語表現ということで、


something inferior, ineffective, or unimpressive : something weak


と定義しています。

"weak sauce"の"weak"からは想像のつく意味合いですね。この他、残念な、とか、ガッカリするような、期待外れ、という意味合いで用いられるようです。

ところで、"weak sauce"の"sauce"は何のことなんでしょう?

ネットを検索してみますが明確な説明は見当たらず、諸説(?!)あるらしいことが分かります。

ひとつには"weak sauce"の"sauce"とはホッケー競技から来ているというもので、"sauce shot"のことだというものです。

そこで"sauce shot"なる用語を検索してみるのですが、恐らくは同じことを指しているであろう、"sauce pass"という定義には、


Saucer Pass – A pass in which the puck is passed to another player such that it flies in the air like a flying saucer. This makes the pass very difficult to intercept by opposing players but it will still land flat on the ice making it simple to control for the receiving player.


とあります。

ホッケーのゲームにおいて強力な攻撃と期待されるショットが"weak"だと勝てませんし、それが期待外れ、残念、という意味になるのは、なるほどという気もしますね。

もうひとつの説としては、"sauce"とはアルコールのことというものですが、以前取り上げたこともあるように確かに"sauce"にはお酒の意味があります。

"weak sauce"とはお酒をちょっと飲んだだけで酔っ払ってしまう人、つまりお酒に弱い人を指すというのがこの表現な由来だというのですが・・・。お酒に弱い人、すなわち残念な、期待に沿わない、というの甚だ呑兵衛目線の表現のように思えますが、ちょっと飛躍してますかね。

2024年8月22日木曜日

lawyer up

イタリアのシチリア島の沖合でヨットが転覆した事故で、行方不明になっていた乗員の遺体が回収されたそうです。

ヨットはイギリスの実業家が所有するもので、幼児を含む20人以上が乗船していたようですが、突然の竜巻に巻き込まれて転覆。15名は救助されましたが、6名が行方不明、ダイバーによる捜索が続いていました。

今朝見た報道によれば、このうち5名の遺体が回収されたとあります。

救助された人も、不幸にして亡くなった人も、とんだ災難というところでしょうか。

事故処理が一段落したら賠償の話に移りますが、ヨットの所有者と船長の責任が問われるのは必至です。


The operator of the superyacht that sank during a violent storm off the coast of Italy this week is likely to face legal troubles over the deadly tragedy, according to maritime law experts.

But the success of any potential lawsuit is up for debate.

Three maritime legal experts told Business Insider that the operator and owner behind the now-sunken luxury sailing yacht called the Bayesian should lawyer up in anticipation of possible claims from families of the dead or the survivors themselves.
(Natalie Musumeci. The superyacht tragedy will likely spark legal drama. Business Insider. August 22, 2024.)


引用した記事のくだりで、


the operator and owner… should lawyer up …


という部分があります。

ここで"lawyer"という単語が使われていますが、すぐに意味を掴めないでいました。that節の文になっていたり、主語となる部分の後に色々修飾語句があったりして少し複雑なのもあるのですが、"should"という助動詞に続いて使われていますので、ここでの"lawyer"は名詞ではなく動詞で使われているということに気付くのに少しかかりました。

"lawyer"という単語に動詞の意味があるのか?と引っかかったのです。"lawyer"は弁護士という名詞だというのがまずは頭にありますよね。

手元の辞書を引くのですが、"lawyer"のエントリで動詞の意味を載せているものはありませんでした。ネットを検索すると、"lawyer up"で、


弁護士を立てる、選任する


という意味で使われると分かりました。

アメリカ英語のインフォーマルな言い回しのようです。


2024年6月17日月曜日

it sucks

記事の引用からどうぞ。


Tensions remain high at a Queens park where a creep sexually assaulted a 13-year-old girl – and remains on the loose, the subject of a massive NYPD manhunt.

It sucks because I always come here,” Queens dad Will De Jesus said Sunday at Kissena Park, where the teenager was molested after she and a pal were forced into a secluded area by the suspect.

“I bring my daughter, my son,” said De Jesus, 52. “It sucks to hear things like that. Trust me, I got five girls so I know it sucks. To find out something happened to my daughter like that – woof.”
(NYC parkgoers on edge as creep who molested 13-year-old remains on loose. New York Post. June 16, 2024.)


ニューヨーク市内の公園で子どもの性犯罪被害が発生、容疑者がまだ捕まっていないということのようです。

公園を利用する関係者の当惑、子供を持つ親の心配は尽きるところがありません。

インタビューされた父親のコメントの中に、


it sucks


という表現が度々出て来ます。

これはアメリカ英語の俗語表現で、


不快だ


というような意味です。

ここでのitは性犯罪者がのさばっている状況を言っている訳ですが、口語表現としては話題となっていることや状況などを漠然と指して、それが発話者の意に沿わないものである(disagreeable)ことを意味します。

和訳としては色々なバリエーションがあり得るのですが、


最悪だ、最低だ、不愉快だ、がっかりだ、ひどい話だ


などあり得るでしょう。



2024年4月8日月曜日

cold hard cash

イースターの平和な日曜日に、ロサンゼルスのセキュリティ会社の金庫から3,000万ドルという巨額のお金が盗まれるという事件が発生しました。

犯人らは厳重なセキュリティをかいくぐり、警報を作動させることすらなく巨額の現金を持ち去ったとみられ、映画「オーシャンズイレブン」を地で行くような話だと各メディアで報じられています。


The wild $30 million cash heist from a Los Angeles warehouse Easter Sunday was apparently pulled off by a top-notch group of criminals – and so clean that it could go unsolved, an expert says.

(中略)

The polished criminals snuck into the site through its roof and accessed a safe without setting off any alarms, authorities said.

They made off with $30 million in cold hard cash — which would have weighed 660 pounds in $100 bills, Selby said.
(Olivia Land. Here’s why the $30 million Los Angeles heist on Easter Sunday could go unsolved. New York Post. April 7, 2024.)


今回の事件は銀行強盗ではありませんが、現金の強奪や盗みというのは現代では割に合わない犯罪と言われます。それは捕まる確率が高いということもありますが、振り込め詐欺やオンライン詐欺、仮想通貨の詐欺など、現金を扱わない犯罪の方が効率が良く、またリスクも少ないと考えられています。

今回は100ドル紙幣にして660ポンド(約300キロ)という現金を物理的に盗み、持ち去ったということですから、話題になるのも当然でしょうか。

記事では、


cold hard cash


という表現が使われています。これはアメリカ英語の俗語表現で、現金という意味です。

"cold cash"、また"hard cash"とも言います。

キャッシュ自体、現金という意味ですが、何故、"cold"、あるいは"hard"なのでしょう?

"cash"には小切手や手形による支払いも含むところ、"cold"、あるいは"hard"は物理的なお金そのもの、つまり紙幣、硬貨、すなわちすぐに使える(換金や手続きの必要が無いもの)に特定するという意味があるようです。


2024年3月1日金曜日

clap-back

一昨日の投稿で、Wendy’sが混雑時間帯の価格を上げる"surge pricing"を導入予定という記事を取り上げましたが、これに対し、競合するハンバーガーチェーンのBurger Kingが早速反応したようです。

Burger Kingは、お腹を空かせているお客さんに追加料金を払わせるなんて考えられない、とSNSに投稿し、Wendy’sの"surge pricing"導入を暗に非難、さらにはハンバーガーの無償提供(一定額購入客が対象)を行うとも発表しました。


Burger King is giving out free burgers for a limited time in a not-so-subtle clap-back at Wendy’s.

(中略)

“We don’t believe in charging guests more when they’re hungry,” Burger King wrote in a press release announcing the Whopper freebie.

“Surge pricing? Well, that’s new,” the company added. “Good thing the only thing surging at BK is our flame!”
(Charlotte Phillipp. Burger King Is Giving Out Free Whoppers for 3 Days as Shade to Wendy’s ‘Dynamic Pricing’. People. February 28, 2024.)


記事中、


clap-back


という表現が使われているのですが、初めて見ました。英和辞書にエントリが見当たりませんが、Merriam-Webster Dictionaryでは、アメリカ英語のインフォーマルな表現ということで、


US, informal
: a quick, sharp, and effective response to criticism


と定義されています。

日本語にすると、非難に対する応酬、しっぺ返し、といったところでしょうか。

今回の件で言えば、Burger Kingは非難された訳ではなく、Wendy’sの値上げ構想とそれに対する顧客の反応(その多くがWendy’sに批判的であることは言うまでもありません)を好機と見て自社ブランドの認知向上の一手を打ったというところです。この一手は当意即妙と言って良いでしょう。

"clap"は手を叩く、強く打つ、という意味ですが、Burger KingのSNS投稿、つまり"clap-back"を受けて、Wendy’sはそもそも価格吊り上げの意図は無かったとの苦しい釈明に追われているようです。


2022年12月21日水曜日

Karen

スタンフォード大学が、差別的表現を排除するためのガイダンスを発行したそうです。

ガイダンスでは、人種、性的マイノリティ、障害者などに対して差別的に響く用語、表現の具体例が取り上げられ、同大学内での使用を禁じると共に、適切な言い換えが示されているそうです。


Stanford University published an index of "harmful language" it plans to eliminate from the school’s websites and computer code, offering terms to be used as replacements.

The Elimination of Harmful Language Initiative, which was revealed in May, is a "multi-phase, multi-year project to address harmful language in IT at Stanford," according to the guide.

The guide says its goal is to eliminate "many forms of harmful language," including "racist, violent, and biased (e.g., disability bias, ethnic bias, ethnic slurs, gender bias, implicit bias, sexual bias) language" in Stanford websites and code. It added that it strives to educate people on the impact of words.
(Landon Mion. Stanford releases guide to eliminate 'harmful language,' cautions against calling US citizens 'American'. Fox News. December 20, 2022.)


例えば、アメリカ合衆国民を指すのに"American"というのはNGで、"US citizens"が正しい、といったものだそうです。

その他の例も挙げられているのですが、その中で、"Karen"はNG、というのに目が留まりました。


Other terms deemed harmful in this section include "abort," which offers the replacement of "cancel" or "end," because of moral concerns about abortion; "child prostitute" is replaced with a "child who has been trafficked," so the person is not defined by just one characteristic; and "Karen" is replaced with "demanding or entitled White woman."
(ibid.)


言うまでもなく"Karen"は女性名で、"Catherine"というファーストネームの愛称ですが、これが白人女性を揶揄するのに使われるとは知りませんでした。

どうやら、"Karen"は中流階級の女性で、自身の権利や要求事項を声高に主張する白人女性の典型(!?)として、一般名詞化した俗語表現のようです。

2年前の記事ですが、そのような意味合いで使われている"Karen"を取り上げているものがありました。


Earlier this week Domino's Pizza had to issue an apology over a promotion it ran in Australia and New Zealand, offering free pizza to "nice Karens".

The company didn't pick out the name Karen at random. "Karen" has, in recent years, become a widespread meme referencing a specific type of middle-class white woman, who exhibits behaviours that stem from privilege.

To give some examples, "Karen" is associated with the kind of person who demands to "speak to the manager" in order to belittle service industry workers, is anti-vaccination, and carries out racist micro-aggressions, such as asking to touch black people's hair.
(Ashita Nagesh. What exactly is a 'Karen' and where did the meme come from? BBC News. July 30, 2020.)


このような"Karen"の意味合いがどのような経緯で生まれたかについては、テレビドラマや映画、SNSなどが関係しているとされ、やはりと思わされます。

ところで、同じロジックで行くと、"lazy Susan"や"plain Jane"、"Negative Nancy"も言い換えが必要のように思いますがどうなんでしょう!?

2022年7月14日木曜日

deck

記事の引用からどうぞ。


Representative Alexandria Ocasio-Cortez (D-NY) said she wanted “to deck” a heckler who called her his “favorite big booty Latina” while filming her walk up the Capitol steps on Wednesday.

Right-wing instigator Alex Stein approached the 32-year-old New York representative and proceeded to sexually harass the congresswoman by calling her “sexy” and repeatedly commenting on her backside.

(中略)

“I was actually walking over to deck him because if no one will protect us then I’ll do it myself but I needed to catch a vote more than a case today,” she said with an attachment of the video.
(Patrick Reilly. AOC about ‘to deck’ heckler who harassed her on Capitol steps. New York Post. July 13, 2022.)


米民主党の下院議員、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス氏はニュース記事タイトルではAOCと略されて何かと話題になる女性議員ですが、ワシントンD.C.にある議事堂の外で写真撮影をしていたところ、見ず知らずの男性に卑猥な言葉を掛けられて立腹しました。

当然ながら、相手へ抗議するというのは想像がつくところですが、


“to deck”


という表現が使われており、引用符付きであることから特別な意味がありそうです。

手元の英和辞書を引いてみたところ、アメリカ英語の俗語表現で、


打ち倒す


という意味だそうです。

「デッキ」(“deck”)というのはご存知のように船の甲板のことです。相手を殴って甲板の上に倒す、というイメージから来ています。

これは、動詞の“floor”が相手を地面に這わせる、すなわち負かすという意味や、モノを床に押し付ける、という意味を持つのと同じです。

オカシオ・コルテス議員の腕力のほどは知りませんが、SPに留められてその場は収まったそうです。


2022年4月25日月曜日

rap sheet

先週でしたが、ボクシングヘビー級元チャンピオンのマイク・タイソンに飛行機内で殴られた男性がいるというニュースの記事を読みました。

例によって、同乗していた別の客が撮影したという動画がSNSにアップロードされており、記事でも引用されているのを見ました。

殴られてしまったのは男性に非があるようでしたが、ボクサーが素人を殴るというのは凶器でもって暴行するのに等しいと昔聞いたことがあります。

男性はタイソン氏を訴えているそうですが、その後の報道によりますと、どうやら男性自身曰く付きの経歴の持ち主らしいと言われており、タイソン氏はむしろ被害者というような扱いです。


The man Mike Tyson was filmed striking on an airplane has criminal convictions going back to 2008, according to Florida state records.

(中略)

Tyson was filmed striking Townsend on a JetBlue flight from San Francisco to Miami last Thursday. The man and his companion were reportedly harassing Tyson for several minutes prior to the incident.
(Jon Brown. Man punched by Mike Tyson for alleged harassment has long rap sheet, state records show. Fox News. April 24, 2022.)


男性について、記事のタイトルで、


has long rap sheet, state records show


とあります。

"rap sheet"という表現を知りませんでしたが、本文を読むと"criminal convictions going back to 2008"を指しており、"criminal record"(犯罪歴)の意であろうことは想像がつきます。

果たして、英和辞書には、"rap sheet"は米俗語で警察記録のことであると載っていました。

この"rap"というのは、叩く、という意味の動詞ですが、叱る、非難する、という意味もあり、また俗語表現としては逮捕するという意味もあるそうです。

Merriam-Websterオンラインに拠れば、このような"rap"の意味は18世紀に遡る古いものだそうで、名詞としても犯罪の容疑とか刑罰という意味で用いられるようになりました。

"bad rap"というと、「曰く付きの」、つまり評判が悪い、という意味です。



2022年3月1日火曜日

patootie

今日は成人向け(!)の内容です。良い子はこの先を読まないでくださいね。(笑)









では、成人の方のみ、記事の引用からどうぞ。


The US Food and Drug Administration on Wednesday announced its first-ever authorization of a condom specifically intended for anal sex to help reduce transmission of sexually transmitted infections.

The patootie prophylactics by Boston-based manufacturer Global Protection Corp. will be marketed as the One Male Condom, the agency said.

They also are “indicated as a contraceptive to help reduce the risk of pregnancy and the transmission of STIs during vaginal intercourse,” the FDA noted.
(Yaron Steinbuch. FDA authorizes first condom specifically marketed for anal sex. New York Post. February 24, 2022.)


米国FDA(医薬食品局)がアナルセックス用のコンドームを認可したそうです。コンドームは性交渉に伴う感染症の予防に効果があるとされますが、アナルセックス用としての認可は前例がなく、史上初だということです。

ところで、今日取り上げる単語自体は特に18禁でもないと思うのですが、"patootie"という見慣れない、ちょっと変わったスペルの単語です。

記事中、"patootie prophylactics"と出てきますが、"patootie"というのは"potato"が訛った(?)ものだそうで、アメリカ英語の俗語では尻を指し、また"sweet patootie"というと、若い魅力的な女性という意味だそうです。

アメリカ人には尻がジャガイモに見えるのでしょうか。

記事の話題に戻りますと、いかがわしく、またいささか不謹慎にも思われる新商品ではありますが、大真面目であることは、FDAの認可がちゃんとした臨床試験の結果に基づいているということからわかります。

臨床試験では、同性間性交をする男性のグループと、異性間性交をする男性のグループに分けられ、各グループ252名がコンドームを着用して耐久性を比較した結果、同性間性交グループにおけるコンドームの故障率が異性間性交の場合に比べて低いことが確認されたそうです。

このことが認可する上でどのような意味を持つのかよく分からないでいますが、既存製品は異性間性交を想定して製造されており、アナルセックスでの使用では故障率が高いという問題があったそうですが、そこをクリアした初めての製品という位置付けのようです。



2021年11月18日木曜日

sock away

アメリカの国内経済がかつてないインフレに見舞われています。

食料品、ガソリンなどの物価高が主に取り上げられていますが、小売大手のウォルマートやターゲットはインフレを消費者に転嫁しないで、価格据え置きの姿勢を示していると報道されています。

これに投資家サイドは反発、両者の株価は3~5%下落したそうです。


Walmart and Target put up strong third-quarter performances this week, beat Wall Street’s expectations and spoke of holiday shoppers already starting to splurge on gifts and gatherings this season. Yet the investor response was swift: A brutal sell-off.

(中略)

The two sides are at odds on the retailers’ strategy of absorbing some of the rising costs of shipping, labor and materials rather than passing them on to customers with higher prices.

(中略)

Both Walmart CEO Doug McMillon and Target CEO Brian Cornell have drawn a clear line. Their strategy: Keep prices low in a bid for customer loyalty — even if it means a hit to profits.
(Melissa Repko. Walmart and Target clash with investors over strategy to keep prices low despite inflation. CNBC. November 17, 2021.)


投資家サイド、ビジネス側の見方について、以下のようなくだりがあります。


The pushback they’re hearing is: Why not charge shoppers more? Americans have had a ravenous appetite for shopping. They socked away money during the pandemic and the holiday forecasts are rosy.

McMillon said Walmart must uphold its reputation for value — or risk scaring away customers who feel sticker shock.
(ibid.)


これからのシーズン、感謝祭(Thanksgiving)にクリスマス、年末年始と、消費欲を刺激するイベントが目白押しです。そこに加えて、パンデミックで行動が制限されていた時期に使われなかったお金があるわけで、多少の値上げでも顧客離れにはならないだろうというのが投資家側の見立て、と要約できそうです。

ここで、


sock away


という表現が出てきました。

"sock"という動詞は叩くとか強く打つ、という意味ですが、"sock away"の"sock"は靴下のことです。(詳細がはっきりしませんが、これら2つの"sock"は語源が異なる単語のようです。)

"sock away"の意味するところは、お金を貯め込む、というものなのですが、アメリカ英語のインフォーマルな表現となっています。

昔、へそくりを靴下に隠したことに因むそうです。



2021年9月27日月曜日

put the pedal to the metal

記事の引用からお読み下さい。


With more New Yorkers back behind the wheel, carjackers are putting the pedal to the metal.

The number of carjackings as of Sept. 19 are up 81 percent, with 324 reported so far this year, compared to 179 in the same 2020 timeframe. The number is a whopping 277 percent spike from 2019, when NYPD data showed just 86 such incidents.
(Dean Balsamini. Carjacking cases skyrocket in NYC. New York Post. September 25, 2021.)


米・ニューヨークで自動車の強奪(carjacking)が相次いでおり、事件数が急増しているそうです。怖いですね。

今日取り上げる表現ですが、


put the pedal to the metal


という表現です。

なんだかよく分からない表現ですね。

アメリカ英語の俗語表現らしいのですが、


(車の)アクセルを目一杯にふかす、(車を)全速力でぶっとばす
(ランダムハウス英和辞書)


と載っていました。

"pedal"はアクセルペダルのことであるのは間違いないと思われます。では"metal"とは?

私は、put "the metal" to "the pedal"ではないかと思いました。つまり、金属(製の重い物を)アクセルペダルに載せる、それがアクセルを踏み込むことになる、と思ったのです。その発想は、以前取り上げた"lead-footed"が頭にあったからです。

ところが、語順と解釈はどうしても「ペダルをメタルに置く」ということのようなのです。

このフレーズの由来についてネット検索してみると、どうやら"the metal"とは自動車の床部分(floor)のことを指すらしいということが分かりました。

つまり、アクセルペダルを床につくほど踏み込む、ということです。

このフレーズはアクセルを踏み込んで全速力で移動することを意味していますが、その後自動車に限らず、物事に対して全力で当たる、迅速に取り組む、ことを広く指すのに用いられるようになりました。

"Carjacking"に全力で、あるいは迅速に取り組む(!?)というのはおかしな表現ですが、自動車の強奪が急増しているのは明らかであり、組織的なものか否かは分からないところですが、事件数が加増している状況を、自動車に因むこの表現を使って言い表したものでしょう。

Merriam-Webster Dictionary Onlineでは、この表現の由来が1970年代のカントリーミュージックの歌詞だとしています。



2021年5月21日金曜日

sucker

先日、バイデン大統領がミシガン州にあるフォード社を訪問し、同社のテストドライビングコースでピックアップトラックを自ら運転、試乗したことが記事で取り上げられていました。

斜陽と言われる米の自動車産業を盛り立てる意味もあるのでしょうが、フォード車がこのほど新車発表を予定しているピックアップトラック、F-150は電気自動車ということでも話題になっています。


It's not every day an American president gets to speed down a driving course in an electric pick-up truck trailed by Secret Service. But on Tuesday, President Joe Biden did just that.

Biden made an unscheduled visit to a Ford driving course at which safety tests are normally conducted, and had the opportunity to test drive the new Ford F-150 Lightning -- the electric vehicle Ford is manufacturing at a plant in Dearborn, Michigan.

"This sucker's quick," said Biden, donning aviator sunglasses, from the driver's seat after pulling the truck up to reporters and photographers.
(Biden takes new electric F-150 for a test drive: 'This sucker's quick'. CNN. May 18, 2021.)


大統領は新車の加速性能にいたく感心したようで、報道陣に感想を問われて、


"This sucker's quick"


とコメントしました。

ここでの"sucker"という表現ですが、私は騙されやすい人、カモ、というネガティヴな意味は知っていたのですが、


An unspecified thing. Used as a generalized term of reference, often as an intensive
(American Heritage Dictionary)


という意味合いは知らなかったのでした。(“sucker-punch”を参照。)

ランダムハウス英和によると、俗語表現であり、普通に人や物を指して、こいつ、とか、これ、という時に使われるということです。

つまり、F-150を試乗して、「コイツは速い奴だ」と、ある意味親しみを込めて言ったということ感じかなと思います。



2021年4月22日木曜日

skivvies

スイスで下着を地中に埋める不思議な社会実験が行われているそうです。

聞いただけでは意味不明ですが、土壌の微生物活動などを調べるための極めて真面目な研究なのだそうです。


Scientists plan to bury thousands of pairs of underwear in gardens across Switzerland to measure “soil health,” according to a report.

Researchers from the agricultural institute Agroscope will send 2,000 pairs of cotton undies to volunteers to cover in dirt for a project dubbed Proof by Underpants, according to Science Focus.

They’ll dig them up one to two months later and examine how much damage organisms — including fungi, insects, and worms — have done to the skivvies. The more holes, the healthier the soil, according to researchers.

(中略)

The University of Zurich, which is contributing to the study, said the goal is to “shine a spotlight on the essential but rather unknown and fascinating universe below our feet.”
(Natalie O'Neill. Why Swiss scientists are burying thousands of pairs of underwear. New York Post. April 21, 2021.)


下着(underwear)ということですが、以前に"undies"を取り上げたことがあります。

今日取り上げるのは、また別の単語ですが、"skivvies"は男性用のパンツを指す米語表現だそうです。

特にボクサーパンツのことを指すのですが、元は商標名であったものが、一般名詞化したものだそうです。



2021年2月1日月曜日

blooey

小説を読んでいたら出てきました。聞きなれない、見慣れない単語です。

ランダムハウス英和辞書ではアメリカ英語の俗語表現とあり、


(機械などが)調子がおかしい、故障した、壊れた、だめになった; 酔っ払った


と定義されています。

スペルのバリエーションに"blooie"というのもあるようです。

ニュース記事の検索では、(米俗語と言いながらも豪紙での例ですが)、下記のようなものがありました。


Benjamin Kuypers suffered catastrophic injuries at the Singleton mine on August 12, 2012 after a "blooie line" discharge pipe experienced a sudden increase in pressure and hit the platform where he stood, the NSW Court of Criminal Appeal found.
(Joanne McCarthy. Accident that left worker quadriplegic was preventable, appeal court finds. Sydney Morning Herald. August 3, 2017.)


Merriam-Websterのエントリでは、


interjection representing an explosive sound (of imitative origin)


という説明があり、擬声語の一種と見られているようです。破裂したり爆発した様子を表しているのでしょうか。

"go blooey"というフレーズで用いられることが多いらしく、コーパスの検索でも用例が見られます。


In 1837, banks in the U.S. doled out huge amounts of money to real estate speculators. The market went bust, the banks went blooey, and the economy went into the tank for a decade. 
(Fortune, 2009)



2020年12月23日水曜日

three-martini lunch

新型コロナウィルス感染症の拡大で大打撃を受けている経済に対する新たな刺激策が米国で発動される見込みです。

その内容は9,000億ドルもの予算が注ぎ込まれるものですが、減税措置の内容に、金持ち優遇との批判が高まっています。


Tucked inside the $900 billion stimulus bill passed by Congress on Monday night is a provision that's sparking ire from some lawmakers and taxpayers: A tax break for business meals. Senator Bernie Sanders, an independent from Vermont, called the deduction "corporate socialism for the rich" that would allow CEOs to write off "a 3-martini lunch."

It's a tax break that has been championed by the White House, with President Donald Trump in April calling for the deduction as a way to revive the restaurant industry amid the coronavirus pandemic. Prior to the change, business meals were deductible at 50% of their cost. The provision will lead to $5 billion in foregone tax revenue, according to the Tax Foundation, an independent think tank on tax policies.
(Aimee Picchi. "Three-martini lunch" tax break draws outrage. It also may fall short for restaurants. CBS News. December 22, 2020.)


企業などにおける食事等の交際費について非課税とする措置が問題になっているようです。

タイトルと記事中、


three-martini lunch


という表現が出てくるのですが、これは初めて見るものでしたので、一体何を言わんとしているのだろうと思った次第です。

企業のおエラ方が会社経費で落とす贅沢なランチのことを指す、米語の俗語表現だそうです。

手元の辞書には(当然ながら?)見当たりませんが、オンライン辞書では解説がありました。


an expensive lunch, often accompanied by alcoholic drinks, enjoyed by businesspeople during a working day
(Collins Dictionary)


マティーニはジンベースのカクテルですが、ウォールストリートのエグゼクティブともなると昼間っからマティーニ3杯くらい引っ掛けるランチは常識なのでしょう。

PCの画面で仕事しながらコンビニおにぎりで済ませるしがないサラリーマンとは縁の無い話であります。



2020年9月30日水曜日

大統領選:第1回討論会終わる ― "China ate your lunch."

今日のトップニュースは何を置いてもこれに尽きるでしょう。

アメリカ大統領選を約1か月後に控えた9月29日、第1回目となる討論会がオハイオ州クリーブランドで行われ、現職のトランプ氏と民主党候補のバイデン元副大統領が初対決に臨みました。

COVID-19の影響から、恒例とされる両候補者の握手は省略され、聴衆も80名程度に制限されたものでしたが、内容は両者がお互いを口汚く罵ったり、相手の発言を遮るという、子供の喧嘩のような低レベルのものだったと概ね報じられています。


President Donald Trump and former Vice President Joe Biden had their first chance to challenge each other face to face. They did – a lot.

Hardly a minute went by in the 90-minute brawl without one of the candidates angrily interrupting the other, whether on the coronavirus pandemic, the Supreme Court, the economy or anything else, including each other’s families.

“Will you shut up, man?” Biden snapped at Trump at one point. “You’re the worst president America has ever had,” he said later.

China ate your lunch,” Trump shot back at Biden during questions on the economy.

Even the moderator, Fox News’ Chris Wallace, couldn’t always stay above the fray.

“I hate to raise my voice, but why shouldn’t I be different than the two of you?” the exasperated host said at one point.

(The highlights from the vicious first debate between Trump and Biden. CNBC. September 29, 2020.)


日本時間の昼前にかけて行われたのでテレビやネットの中継をご覧になった方もおられるかと思います。

約1時間半ほどの討論会では、新型コロナウィルス感染症対策など、米国が直面している主要な政治課題を含む6つのテーマについて、Fox News社のモデレータが進行を務める形式で両者の意見交換が行われるものでしたが、モデレータも呆れるような応酬が繰り広げられたということで、ある意味歴史に残る討論会かも知れません。

メディア各社が詳報していますが、第1回目の討論会結果としては、バイデン氏がやや優勢であったとするメディアがある一方、トランプ氏が僅差で有利、とか、発言時間はどちらが長かった、等々、分析がされています。

ところで、引用した記事の中で、トランプ氏の発言に、


"China ate your lunch."


というものがあります。

この発言が出てきたくだりは以下のようなものだったようです。


Biden and Trump sparred over their children, with Trump launching a misleading attack on Biden’s son Hunter over his consulting business.

China ate your lunch, Joe. No wonder, your son goes in and he takes out billions of dollars. takes out billions of dollars to manage. He makes millions of dollars,” Trump said.

“That’s simply not true,” said Biden.

Trump continued with another unfounded claim: “Why is it, just out of curiosity, the mayor of Moscow’s wife gave your son $3.5 million?” 

“None of that is true,” Biden said again.

(ibid.)


トランプ氏はバイデン氏の息子をも引き合いに出して、同氏と息子のHunter Biden氏の中国寄りの姿勢を揶揄したようです。

私はここで使われている表現(辞書を引いた結果、"eat one's lunch"という表現と分かりましたが)を知らなかったのですが、これはアメリカ英語の俗語表現で、


to deprive of profit, dominance, or success

(Merriam-Webster Dictionary)


という意味だそうです。

文字通りには、(相手の、他人の)ランチを食べてしまう、ということですが、ビジネスのコンテクストとして、利益やシェアを相手に奪われる、というような意味で用いられるようです。

つまり、バイデン氏とその息子が中国寄りであり、アメリカには国益にはならず、中国側に食われる一方だ、と批判しているものです。

バイデン氏は言下に否定していますが、トランプ氏としては自身の強硬な対中国政策との違いを際立たせる目的があるのだろうと思われます。



2020年9月25日金曜日

jimmies

男性避妊具(つまり、コンドームのことですが)を使いまわして販売していた業者が摘発されたという、胸が悪くなるようなニュース記事です。

ちなみにヴェトナムでの話です。(日本でなくて良かった・・・。)


A factory in Vietnam was busted washing and reselling more than 320,000 used condoms to pass them off as new, according to police who raided the dangerous operation.

To “recycle” the dirty rubbers, Pham Thi Thanh Ngoc, 32, allegedly had roughly 1,000 of them delivered per month to the facility in Tan Uyen Town, where she cleaned and reshaped them, according to the Vietnam Insider.

Pham, who rented the facility, remolded the jimmies with a wooden shaft to make them look fresh again — then placed them in new packaging, the local outlet reported.

During the raid on Saturday, local police seized a total of 324,000 used condoms, officials said. Thousands more had already been sold to unsuspecting customers.

(Natalie O'Neill. Vietnamese factory busted recycling hundreds of thousands of used condoms. New York Post. September 23, 2020.)


記事中に、


jimmies


という単語が出てきますが、恐らく"condom"のことを指しているというのは想像できます。

ところが、手持ちの辞書のどれをチェックしてみても、"jimmies"、もしくは"jimmy"にコンドームの意味が載っていません。

これはどうしたことでしょう。

恐らくアメリカ英語の俗語としてもかなりマイナーなものに入るのかもしれません。

ネット検索の情報では、"jimmy"には男性器を意味する俗語の意味もあるようなのですが、こちらもランダムハウス英和や研究社の英和大辞典、American Heritage Dictionary、Merriam-Websterなどのちゃんとした辞書(!?)では確認できない意味となっています。

“jimmy”に関しては、“crowbar”(テコのように使う、先が曲がっているバールを指します)の意味があるということで、その形状から(!?)男性器を意味するのは想像できるところです。

そして「男性器」との連想で、男性避妊具の意味が付加されてくることもこれまた想像できます。

ところで、問題の単語は"jimmy"とは別の単語としての、"jimmies"である(つまり、複数形が見出し単語となっているもの)と考えると、Merriam-WebsterやAmerican Heritage Dictionaryでは"jimmies"を別エントリで扱っており、


tiny rod-shaped bits of usually chocolate-flavored candy often sprinkled on ice cream


と定義しています。


百聞は一見に如かずなのですが、アイスクリームなどにトッピングする小さなチョコレートの粒で、カラフルなものがありますが、あれを指しています。

良く見てみると、粒の1つ1つが小さいのですが、円筒状のようになっており、形といい、カラフルさといい、例の避妊具と似ていなくもありません。

由来についてはっきりした説明が見当たらないところからすると、“jimmies”がコンドームを指すようになったのは、“jimmy”と“jimmies”の両方の影響があるのかも知れません。

実にややこしい・・・



2020年3月31日火曜日

can

英単語の"can"が、可能を意味する助動詞であるということについて、説明の必要はないでしょう。

動詞の意味も勿論あって、缶詰にする、という意味くらいはご存知かと思いますが、ここでは缶詰の話ではありません。


Amazon has fired the worker at its Staten Island warehouse who organized a walkout on Monday to demand greater protections from the company amid the coronavirus outbreak.

Chris Smalls, 31, a management assistant at the facility, told The Post he was canned in a phone call following Monday afternoon’s strike.

(中略)

He and dozens of other employees at the Bloomfield warehouse walked off the job to demand Amazon temporarily close and clean the facility after a worker tested positive for COVID-19 there last week.
(Tamar Lapin. Amazon fires worker who organized strike over coronavirus response. New York Post. March 30, 2020.)


新型コロナウィルスの感染拡大で外出自粛や規制などの措置が取られる中、店舗などでは営業が成り立たなくなり、従業員解雇などに至るケースが報道されています。

引用した記事はネット大手アマゾンでの話ですが、勤務先の衛生環境を巡ってストライキを起こしたスタッフがクビになったと報じています。

動詞の"can"には、アメリカ英語のスラングで、クビにするという意味があるのを知りませんでした。

当ブログのクビ!のコレクションに追加します。


2020年3月24日火曜日

veep

アメリカ大統領選の民主党からの有力候補であるバイデン氏が演説中に言葉に詰まったという記事です。

新型コロナウィルスへのトランプ大統領の対応について、自身の批評も加えながらスピーチしていたところ、言葉が出てこなかったのでしょうか、言い淀む場面があったようです。


Not even the teleprompter could prevent the latest Joe Biden gaffe.

The presumptive Democratic presidential nominee apparently lost his train of thought Monday while delivering a speech on what he believed President Trump should do to combat the deadly coronavirus pandemic.

”I’m glad the president has finally activated the National Guard. Now we need the armed forces and the National Guard to help with hospital capacity, supplies and logistics,” the former veep said, reading from a teleprompter in a 30-second video clip posted to his campaign YouTube channel and picked up on by Mediaite.

“We need to activate the reserve corp of doctors and nurses and beef up the number of responders dealing with this crush of cases. And, uh, in addition to that, in addition to that, we have to make sure that, we are,” he started to add before stumbling over his next words and making a circular motion with his right hand, apparently asking staffers to roll back the prompter, before changing course.
(Bob Fredericks. Joe Biden stumbles over words during coronavirus speech. New York Post. March 23, 2020.)


政治家の失言は何かとマスコミの好餌となりますが、バイデン氏の場合も例外ではなく、現職大統領のトランプ氏と戦うことになるであろう民主党の雄として、放ってはおかれません。

バイデン氏について、


the former veep


と表現されている箇所がありますが、"veep"という単語は初めて見ました。

VP (Vice President)の発音、"vee pee"(ヴィーピー)が訛って、"veep"となったもので、アメリカ英語の俗語です。

言うまでもなく、バイデン氏はオバマ大統領の政権期間、副大統領を務めました。


 
  翻译: