第108回激戦地ドネツク、小学校の授業が続くわけ アプリで避難先とつながる

有料記事ウクライナ危機 市民は今

ウクライナ西部リビウ=丹内敦子
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 ロシア軍の侵攻が続くウクライナでは、多くの学校が破壊され、子どもたちが学校に通えなくなっている。子どもたちはどうやって学びを続けているのか。奮闘を続ける現場の教師にオンライン取材で聞いた。

 「今では私たちの学校に窓ガラスは一枚もない。学校の正面に何発かの砲撃があり、すべて吹き飛ばされた」

 激しい戦闘が続く東部ドネツク州ニューヨークの特別支援学校・小学部教諭で言語聴覚士のナディア・ホルデュクさん(59)は憤る。

 ロシア軍の攻撃は、学校にも容赦なく加えられている。ウクライナ検察当局によると、7月2日時点で、2月の開戦以降に爆撃と砲撃で2102の教育機関が被害を受け、うち215は完全に破壊されたという。

 もっとも、東部ドンバス地方の学校への攻撃は、今回に始まったことではない。ナディアさんの学校があるドネツク州や隣のルハンスク州では、2014年から親ロシア派が一部地域を支配しており、紛争が続いてきたためだ。

 その経験が、今回の侵攻下での学校運営にも生かされているという。

 どういうことなのか。

 ナディアさんは言う。

8年間の経験

 「私たちの学校は、この8年…

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この記事を書いた人
丹内敦子
GLOBE副編集長
専門・関心分野
フランス
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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2022年7月20日23時16分 投稿
    【視点】

    あまり報道されないこの問題を記事化していただいてとても嬉しい。報道されているのは、ウクライナから周辺国に逃げた難民がいかに避難先で学校に通えているかどうかばかりですが、ウクライナ国内にも多く子供が残っています。現在、ウクライナ国内ではこの記

    …続きを読む
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