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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

本音の助言

籠は持って歩かれるものですから、
ほんとうは手にもって、鏡に合わせて選んでいただきたいところです。

今回の籠展で初めてメールでお問い合わせいただき、
いろいろな角度の画像寸法をお知らせしました。
結果として、悩まれていたお客さまから、
ご注文決定のメールいただきました。
ところが、ご住所を拝見したところ、お出かけいただける距離。
おせっかいなボク、ぜひお出かけくださるようにお願いしようと、
今朝お電話してしまいました。

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お客さまの出かけてみようかと、悩まれていたところだったようでした。
そこはもう、ぜひ手に取って選んでいただきたいと、
強く懇願してしまいまい、快くご承諾いただきました。
もしかして、じっさいにいろいろご覧になると、
また悩まれてしまうかもしれませんが、
長く使えるものだからこそ、
そうして気に入って選び、出会っていただいけば、
可愛がっていただけることでしょう。
そうした「橋渡し」をしていきたいと思っています。

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でも、銀花のお客さまはは、ご近所ばかりではありません。
荻窪から400km離れた別のお客さまから、
やはり今朝、前後してお電話をいただきました。
選んでいただいた籠が届き、とても気に入ってくださったと、
嬉しいお電話でした。
お送りした籠を選ぶ時にも、やはり迷われていて、アドバイスをさせていただきました。

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このお客さま、籠だけでなく器など、
いろいろとご贔屓いただいているお客さまなので、
ご相談させていただくというより、
ついつい心気安く、本音や地が出てしまうぼくなのですが、
銀花で出会えるお客さまは、寛大な方ばかりで、
おおらかに、ぼくの意見を聞いてくださいます。
つくづく、ありがたいと思っております。
期待に応えるような、良い出会い橋渡しができるように、
ますます、努めていきたいと思います。

               甘庵


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手提げ籠の生い立ちは

手提げ籠は買い物籠として認識されているのが普通ですね。
懐かしい日本に景色のなかに、
割烹着に買い物かごのお母さんという絵図らが、
ぴったりきます。
でも、これは籠の生い立ちとしては、
中盤からのお話だそうです。

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元々は、明治の初め頃に、
日本の風土で構築した技と素材を使って、
欧米へ向けてのバスケットとして発達したそうです。
その意味では、買い物籠=あ母さんの買い物のイメージのない、
若い方たちがはじめから抵抗なくファッションとして、
籠に目を向けてくれています。

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事実、お求めになった籠を、
オシャレですてきなコーディネイトで見せてくださいます。
嬉しい限りです。

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とはいえ、エコの時代にこそ、
買い物籠としてお持ちいただくのはぴったり。
簡略された包装でのお買い物が出来る買い物籠は、
日本人の元々持っている、
もったいないのエコ意識が基本に流れていますから、
オシャレでいながらエコな暮らしができます。

                 甘庵


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小振りな籠がオシャレ

夏のバッグとして使うにオシャレな小振りなバックを、
編み方や形が違うアケビ籠3点ご紹介いたします。

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3点の大きさを比較し、想像していただくのに、
左に市販のCDを置いてみました。

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薄型ホラ編み八組手小 W26cmD14cmH27
人気定番の薄型ホラ編みの一番小さいタイプです。
8本のアケビ蔓を編み上げた手が特徴です。

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角たすき掛編小 W22cmD10cmH30cm
3点の中でも一番小振りで薄い手提げ籠です。
たすき掛編みがチャーミング~です。

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角仲々編特小 W24cmD13cmH30cm
さりげないような編み方ですが、
奇麗な手仕事が生み出す編み目は、
リズミカルでうっとりしてしまいます。

暑くて蒸す日本の夏に涼感を持って歩けるオシャレです。
どれも、着物や浴衣などにもぴったりです。

                   甘庵

在庫確認などは、お気軽にお問い合わせください。
ginka@kan-an.com

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一本手

一本手の籠をみると、どうも赤ずきんちゃんを連想してしまう。
特に、一本手に腕にとおしている姿のイメージが浮かぶ。
ぼくはいわゆる「妄想族」とは自覚しているが、
時折、こうして器やものから、強いイメージがわくものがある。

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その「赤ずきんちゃん」イメージの一本手の籠を、
今日はご紹介します。

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こちらは、透けた編みかたと、
腰の丸さがとてもチャーミングな籠です。
お客さまで、このタイプの籠を愛用していただいている方います。
今からの季節に来店いただく時に、
お持ちになってくださることがあって、
とても素敵に使っていただいているのを見せていただくのは、
橋渡しとして、嬉しい瞬間です。
籠も器同様に、使うことで可愛がっていただいているのが、
生き生きしていて、美しく感じます。

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こちらは、かなり大振りの籠で、
しっかりとした縄編みの手が力強く、
ご馳走やシートやポットや・・・たくさん詰め込んで、
ピクニックや郊外へのおでかけにぴったりのサイズ。
お家のなかでも、雑誌や身の回りのものを整頓したり、
ガラス花器などを落としに使って、
お花をたっぷりも楽しそうです。

やはり、妄想族のようです。

            甘庵


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透ける涼感

この数日、急に暑くなってきました。
蒸して、もう梅雨の入りなのかと、
気持ちが鬱陶しくなります。
なので~、涼しげな籠、透け感があることで、
涼感を覚えるアケビ籠をご紹介します。

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細こだし編み手提げといっているこの籠は、
透け感のある編み方をフルに生かす材料が大切です。
細くて長~い、厳選されたアケビの蔓を、
リズミカルに編み上げる技とであって初めて、
出来上がります。
今回は2点出来てきました。

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こちらは、ふっくらした大振りで、
リゾートへお出かけや、一泊行けそうなくらいの手提げ籠です。

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こちらは、楕円ですらっとして小振りなフォルムです。
バッグとして持ち歩くのに、ぴったりのサイズの手提げ籠です。
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どちらも、ザル渕という奇麗な渕が、
上品な籠の仕立てています。
中に、お気に入りの布で袋を作って、
透け感を楽しむのも、素敵です。

在庫や価格、サイズはメールでお問い合わせください。
ginka@kan-an.com

              甘庵

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自給率

今日は、ちょっと恨まれそうな辛口な記事ですが、
お許しください。

日本の食糧自給率が40%を切っているという話は、
みなさんどこかで聞かれていることでしょう。
何かがあった時に、この数字はすぐに、
健康生命に関わることですから、自然皆さんの関心も強くなりますが、
工芸の自給率はどうなんんだろうって、
ふと、考えてしまいました。

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それというのも、今荻窪銀花で開催中の「籠展」の、
ブログネタで、いろいろ考察しているうちに、
たどり着き、わいて来た疑問です。

少しずつ価格が上がるのは流通の諸経費に推移することを考えれば、
仕方ないものの、籠の分量が少しずつ減ってきています。

今までも、材料不足、後継者不足などの、常の問題から、
厳しい局面でありながらも、常に携わる方々のご苦労と努力で、
長く続けてこれた企画展です。

反面、ファッションや流行で、
見直された籠は、人気は定着しています。
とくに、山葡萄の人気は高いのにびっくりします。
やはり、素材としての魅力もあるのでしょうが、
数が少ないとか、希少というと、欲しくなるのが人情なのでしょう。
おかげで、村おこし的なイベントを、
勢力的に運営して、魅力的であるからこそ、
人気を博しているところのお話も伺います。

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いずれにしても近年は、真っ黒になった山葡萄を、
ファッショナブルに持った方を多く見かけるようになりました。
「う~ん、あるところにはあるんだ~」
孫の代まで使えるというのは、
使っていって手慣れ(手ずれてかな~)いい感じなってくるものと、
思っていたからショックもあり、
「ずいぶん長くもたれているのかな~」
いえいえ、このあたりが気になるところです。
どうも食料自給率と同じように、
籠自給率も思った以上に低いようです。

山葡萄やクルミの籠は、サイトを見ていても、
価格もいろいろ、作られているところも、
もしかしたら、材料もいろいろなのかもしれません。
きちんと、産国を表記しているところもあり、
産地の善し悪しではなく、気持ち的に安心できるのは、
ぼくだけではないと思うのですが、
食べ物のように、表記がされないのが、
籠に限らず工芸全般のようです。

                 甘庵


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乱れ編み

今年の手提げ籠に乱れ編みがきています。
乱れ編みは、規則的な編み方の多い籠のなかでは、
異色な存在感をもちます。

でも、自然界には多く存在する、
ファイバーや蔓で丈夫に立体化する方法です。
鳥の巣や繭(まゆ)などがそうですね。
それらは北京オリンピックのスタジアムや、
西新宿のコクーンタワーなどのように、
建築など様々なデザインに、
インスパイヤーされ、反映されています。
乱れ編みなどで籠にもよく使われています。

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これは山葡萄をつかって乱れ編みされた手提げ籠です。
エネルギッシュで力強い表情の籠に仕上がっています。
今回は三種類の大きさが来ています。

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アケビの乱れ編みは、伸びやかでリズミカルな表情で、
透け感があり、麻布で仕立てられた内ばりとの相性を生かした、
取り合わせを楽しめます。

同じ乱れ編みでも、アケビと山葡萄の素材や質感をいかして、
異なるそれぞれの魅力を引き出して見せてくれています。

                 甘庵


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08年の籠展の状況

この季節恒例の企画展籠展がはじまりました。
籠展を始めた頃から、籠を生み出す環境は厳しい状況でした。
自然に依存する材料は、山の恵みが細くなっていくこと、
既に感じ取っていました。
素材の魅力を生かして編み上げる手技を持つ職人さんの、
高齢化と後継者不足も深刻でした。

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橋渡しのボクにできることは、
伝わって来た籠の魅力を理解していただけるよう、
一人でも多くのファンをつくり、
サイクルのなかの消費部分の道筋を担うことでした。

銀花で橋渡しできる量と内容は、
ファンの皆様のおかげさまで、
コンスタントな流れにはなって来ています。

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ところが、山の状況は厳しさをましているようです。
動物が里山から街へとおりて来てしまうニュースからも、
山の恵みが薄くなっているの想像できます。

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手配をしてくださる三上さんのお手紙に、
「職人も年老いてきたり、亡くなったりと、
あまりよい状態ではないですが、
昔からの「みかみ工芸」としての変な意地で、
細々とがんばってます」と、
リアルなコメントがありました。

たしかに、昨年はくずかごやマガジンラックなど、
暮らしの中の籠までご覧にいただけましたが、
今年は、手提げ籠や、買い物籠や、バックなどが、
中心になっています。

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それでも、一つ一つへの作り手のあたたかな思いがこもった、
確かな手技には、関心するばかりです。
この職人さんたちの技が、伝わっていくのが一番ですが・・・。
今は、少しでも多くのお客さまに、とくに若いお客さまに、
見ていただいて、手にふれ、素材感を感じ取って欲しいと、
強く願うばかりです。

                甘庵


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使い方はそれぞれ

巳亦敬一さんのピッチャーや片口は、
一つずつの作られたそれぞれの個性を持っていて、
使い勝手も大変良く、注ぎやすく、盛り映えもして、
色や姿が美しく、気品があり、酒の肴になる楽しさをもった器です。

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左右対象ではない形の柔らかさと、
盛り映えの良さから、注ぐという本来の目的から、
範囲を広げて器として早くから人気がありました。

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それに加えて近年は、お花好きのお客さまたちが、
手をかけた花や、山野草を生けるのに愛用なさってくださっていると、
伺うことが多くなりました。

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涼やかな半透明で押さえた色合いでいながらも、
美しい彩りの器は、今からの季節に、
花や緑を添えて楽しむのは自然なことなのでしょう。

水と入れることで、光の集め方も変わり、
器の表情も生き生きしてくるのは、
ガラスの器の特徴です。
その点も、涼しげに水を眺める方法ですね。

           甘庵

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加藤財急須ポットHP書き換えしました

棚卸しで、一旦閉じていたHP内の加藤財さんページを、
大分少なくなりましたが、整理してアップしました。

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他のページも順次書き直しして行く予定ですが・・・。
いかんせんボクのやること、時間がかかっていけません。
がんばります。

               甘庵


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色違い

巳亦敬一さんの人気アイテムの台付楕円ボール小が、
今年も来ています。

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色違いで4種を並べると、
これがどれもそれぞれに魅力的で、
選ぼうと思うと案外迷ってしまいます。
色違いでそろえる方も多いです。

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地色の違いと、装飾に縦に入れる文様の違いの組み合わせで、
いろいろなパターンを見せてくれます。

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少し楕円なところや、安定感とかわいらしさをもつ高台は、
巳亦さんならではのテクニックから生み出されています。

                甘庵


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じっと目を凝らして

良い作り手は、個性のあるディテールが魅力的です。
巳亦敬一さんも例外ではありません。

特に、高台やステムや脚という、
使うときより、オーナーが洗うときにしか見られない部分が、
いいんです。飽きないんです。

じっと目をこらすと・・・老眼ですから焦点があわなくて。
いえ、そうではなく、手に取ってゆったりした気持ちで、
作り方や、納め方、色や形を眺めていると・・・。

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「なるほど熟考の末にこうあるべきとしたんだな~」と感じ取れたり。

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「これは付けているのではなく引っぱりだしているんだ」

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「ひと手間かけて色をいれることでポイントにしているんだ」

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「安定感のある高台にするために固まりなんだ」

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「ドーナツ型の高台は、軽やかでおどけた手あとを見せたかったのかな」

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「色も変え、形も四角にして、器もデザートに」

じっと目を凝らして、ぶつぶつ言っています。
それも嬉しそうにして・・・。
ちょっと危ない人になってかも。

                甘庵


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仕込みが大切

巳亦敬一さんに限らず吹きガラスの仕事は、
溶けたガラスが固まるまでの間に、
ささっとこなさないとならない技です。

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そのために、下準備と計画性が大切になってきます。
巳亦さんは不透明なガラスや、
チャーミングは文様を入れた不思議な色の器を作るために、
特に周到な仕込みをなさっています。

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お客さまには「すし職人さんたちに似ているんですよ」と、
お話しすることがあります。

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美味しいお寿司を握ってくれるために、
しっかりと下準備や仕込みをしているからこそ、
お客さまの前で、素早く握ることができるのですから。

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少しクローズアップして、じっくり味わうと、
ほら、巳亦さんの仕込みを想像できてきませんか。

               甘庵

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手技のいびつ

三代目の巳亦敬一さんは、子供の頃からガラスの中で育ってきました。
物心ついた時にはガラスを吹くことができて、
中学生の頃には、忙しい時には職人に混ざって手伝うこともあったそうです。

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そんな巳亦さんは、定番の器で見せてくれるように、
同じといっていい、大きさや姿を作ることが出来る、
技量をお持ちです。
個展の作品は、その技があっての、
美しい「いびつ」を見せてくれます。
緩やかな楕円や、何となく三角や四角がそれです。

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型を使って作り出す量産とは違い、
一つずつ手仕事でつくりだしている巳亦さんの器は、
まるで手で触れて作り出したような、
滑らかで伸びやかな表情を持っています。

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成形のする時の溶けたガラスは、
もちろん直接手で触れることが出来ません。
そこが、巳亦さんらしさが発揮できている、
「手技のいびつ」の魅力です。

                  甘庵


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酒器を楽しむ

巳亦敬一さんの酒器も、
鉢や皿同様に魅力的なものが多くて、
毎回楽しませてくれています。

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三つ足のぐいのみは、
人気の定番に新色や新パターンが加わり、
一つ選ぶのは迷います。

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このミニワイングラス(リキュールグラス)は、
ステムの赤とベージュのカップの組み合わせが、
シックに整っていて、酒類や飲み物を選ばず、
デザートなど、使い方の工夫も楽しめます。

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このグラスの乳白のカップと翡翠色のベースのコンビネーションは、
定評があって、長い人気のグラスです。
これも飲み物以外で使える嬉しい酒器です。

嗜好の器の酒器は、姿やフォルムが肴になるように、
洗練されてこそです。
鉢やさらに混ざって食卓に並べることで、
食卓が華やいで、リズミカルになります。

                甘庵

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光とガラス

どんな器でも使う環境の光は、
器の質感や見え方には大切な演出になります。
中でも特にガラスは、照明の違いや、光の差し方で、
表情を変えます。

巳亦敬一さんの不透明なガラス器は、
光を溜め込むこともあり、
キラリという輝きと、
仄かに滲みだすような明るさがあり、
照明を変えることで、違う表情をみせてくれます。

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通常の銀花の店内では、
器をしっかり選んでいただくために、蛍光灯も混ぜています。
画像でお伝えするのは難しいのですが、
この明るいなかでは、
柔らかく穏やかな煌めきをもったガラスの器です。

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蛍光灯を消して、スタンドを中心にして少し明かりをおとすと、
レトロな感じが強くなり、縁が煌めいて
色合いも落ち着いた趣のある表情にかわります。

明るい窓辺でも、
ほの暗い部屋でも、
照明の下でも、
それぞれの表情で楽しませてくれる器です。

そうそう、テーブルや棚など、
置く場所の色も移り込むので、
敷物や、お盆や、敷き板などを使っても、
表情が変わります。

             甘庵


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巳亦敬一さんの新定番 2

巳亦さんの定番の基本が新スキというタイプになって久しいのですが、
久々に新スキ定番に新作が登場しました。
一昨日紹介してステムのあるもの意外にも、
ロックグラスと皿が届いています。
それぞれに、着せることで飴色に輝く、
魅力ある器に仕上がっています。

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新スキロックグラス 2310円
φ9cmH6.7cm


ロックグラスは、着せてあるところが、
適当にくびれになっていて、
口径が大きめのグラスの割には、
女性でも持ちやすく出来上がったいます。
昨日もお買いあげいただたご夫人が、
そうおっしゃってくださいました。

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新スキ変形皿 3150円
W16.5cmD14cmH4cm


皿の方は、よめ膳 @YOMEカフェの大井純子さんが、
先日来展の時にさっそく選んでいってくれたので、
大井さんが盛りつけて使ってくれるとどうなるかを楽しみにしていました。
早速、5/7のブログで使ってくれていました。
光藤佐さんの八角鉢との取り合わせも良い感じですね。


このところ、毎日少しずつ巳亦さんのガラスの器を、
使ってくださっています。
5/7と5/8にはハッパ型ボールが、
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5/8にはサラサラ皿を使ってくださっています。
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器たちが、それぞれの個性を生かして、
美味しそうなお料理を引き立てていて、
橋渡ししたうつわ屋として、とっても嬉しいものです。
やはり、器は使われてこそ本領発揮!
生き生きしてきますね。

           甘庵

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ガラスの片口

巳亦敬一さんがガラス職人として大変腕の立つことが、
改めて思うときがあります。
一つには、昨日ご紹介したように、
定番として、形と色合いを決めた器を、
長い時間に渡り、継続して同じものとして、
供給してくださる時です。

そして、もう一つが、その職人の技をもって、
センスを生かして一つずつの美しい器を作ってくれる時です。

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今日ご紹介する片口は、
焼き物の酒器や片口に近い感性でつくられています。
一つずつの姿や表情を重視して、美しくまとめた器です。
吹きガラスの伸びやかで、柔らかな表情を、
余すところなく表現されていながら、
使い勝手がよい実用の器です。
たとば、お求めいただく時に、
水で試していただくようにしていますが、
ほぼ完璧といっていい切れの良さに、
お客さまを納得していただけるのには、
関心させられます。

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手に取ると、滑らかで優雅なフォルムから生み出された、
掌の良さを楽しめます。

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手酌に良い高めの姿の片口も、
低めで盛りつけでも楽しめる片口も、
どれも心引かれ、皆さん迷うほどです。

          甘庵


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巳亦敬一さんの新定番 1

今年の個展には、新定番作品が5種届いています。
今日はまずその内の3種のステム付きの器をご紹介いたします。

新スキを呼んでいる、透明ながらも少し黄ばんだ、
べっこう飴のような色合いの素地が、
中に入る飲み物や調理の邪魔にならず、
少しレロトで、温かみのある表情をみせてくれます。

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新スキデザートカップ 3150円
φ10.5cmH8.3cm


カップ部分は奇麗なモールを、
縁から少し下がったところまで、
着せる(ガラスを二重にかさねる)ことで、
べっこう飴色の輝きを強く見せてくれます。

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新スキカクテルグラス 2730円
φ8.5cmH11cm


デザートカップと同じ方法で作られています。
オシャレなグラスは、カクテルなどの飲み物意外にも、
楽しく使えそうですね。

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新スキ三角グラス 2310円
φ7.5cmH10.5cm


プレーンな形で、表情もプレーンに見えますが、
アレンジされたモールが入っていて、
光りの加減で、細かなきらめきを見せてくれます。

不透明なガラスとはまたひと味違う、
さりげなく、でも確かな技に裏打ちされた、
フォルムは飽きのこない定番として、
長く可愛がられていくのは、
間違いないでしょう。

             甘庵


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ガラスの新緑も映える

連休最終日の荻窪は久々のすかっと晴れました。
初夏を感じさせる日差しに、
木々や草花の新緑が輝いています。

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銀花の巳亦敬一さんの個展会場にも、
新緑に引けを取らない爽やかな緑に溢れています。

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今年の会期が少し早めからスタートなのも、
巳亦さん意識してくださったのでしょう。
5月の光の中で美しさを倍増しています。

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木々の新緑と同じように、
緑のガラスも、黄緑、深緑、翠と感じるそれぞれが競いあい、
目を和ませ、惑わせてくれて、器を選ぶ方を迷わせています。

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巳亦さんの不透明なガラスは、受けた光を柔く包みこんで、
ほんのりを明るく光ります。
緑のガラスは、木漏れ日のような陰影をみせてくれます。

               甘庵


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大井純子さんの器選び

昨日の終わり間際に、巳亦敬一さんファンの、
よめ膳@YOMEカフェの大井純子さんが来店。
今や大井さんのレシピは大人気。
日々、雑誌の取材や撮影におわれているけど、
基本は家族へおいしい料理を作るのが基本。

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YOME:「サラサラ皿っていうんですね~。今度は赤い方を・・・」

そんな彼女の器選びを久々にお手伝いしていて、
そこには、常に料理を盛りつけがイメージされています。
この段階で、既に美味しそう。
「この器には○○を盛って・・・きっと○○も映える」
なんていう感じで、そばで聞いているだけで、
ぼくの空腹に拍車がかかってしきました。

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YOME:「ゴーヤみたい!!」
甘庵:「YOMEさんが名付け親で、今日からゴーヤと呼ぶことにしまう」


乳飲み子だったお嬢さんも幼稚園に入学して、
すっかり大きくなってきたのに、
昨日はお出かけの帰りで熟睡状態。
傘や大荷物をもっているのに、
だっこしての来店。

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YOME:「浮き輪文が好きなんです・・・」

器を選び終わった時には閉店も間近だったので、
車で送っていくことを提案して、
お茶タイムにしておしゃべり。

本当に器が好きなんだな~って嬉しくなりました。
まぁーぼくとはちょっとレベルが違いますが、
そこには、お料理、食いしん坊が基本にあって、
美味しくいただくのに、お気に入りの器が大切になってくる。
そのあたりに、嬉しい共感を覚えながら、
楽しい時間はすぐにたち、
ばたばたっと店しまいをして、
15分ほどの道のりをお送りしてきました。
到着したところで、お嬢さんも目覚め、
ちょっと寝ぼけながらも「バイバイ~」と、
小さな手を振ってくれました。

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YOME:「このハッパの形のお皿も盛りつけが映えるんですよ~」

気持ちの良い、素敵な親子なんですよ。
そんな温かい人柄がレシピにも滲んでいるからこそ、
人気があるんだな~って、
こういうのって伝わるんですよね。
ちょっと遠回りになったけど、
なんだか、嬉しい帰り道でした。

             甘庵

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08年巳亦敬一ガラス展

昨日からの巳亦敬一さん個展会場内のHPアップしました。
全ての作品の画像と寸法と価格がご覧になれます。

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今年も期待どおりの作品ばかりです。
渋く落ち着いた、不透明なガラスなのに、
彩りが深く豊かな、ガラスの表情に魅了されています。

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新作を含めて、アイテムも豊富で、量もあるので、
楽しんでいただけると思います。
ぜひご覧になってみてください。

            甘庵


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やっぱり巳亦さん

明日からの企画展の巳亦敬一さんのガラスを、
並べ終えました。

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やっぱり素敵です!!
全体を見渡すと、シックな色合いなのに、
華やかさに溢れている印象をうけます。

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一つずつを手に取れば・・・・。
豊かな彩りも、手技が冴えるフォルムも、
柔らかな表情も、さりげない中の細やかなディテールも、
目を凝らすほどに、飽きが来ません。

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昨日今日を夏日の荻窪でしたから、
爽やかなガラスがなお心にしみいりました。

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本当は、手に取ってご覧になっていただきたいところです。
ガラスは光を受けてこそ、魅力ある表情が見えます。
そのためでは、画像ではお伝えしにくく、残念ですが、
それでも、会場全体を見てみてください。

                甘庵

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