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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

花曇り花冷え

三寒四温の言葉のようなローテーションで、
今日は寒い1日になっています。

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光藤佐 白磁酒注片口 14,300円
W17.5cmD12.5cmH8cm
程よく入れて270cc


昨日は飲み友M氏が山形から戻ってきて、
お土産と白椿の大枝を持って立ち寄ってくれました。
となればお茶ではなくビールが注がれ。。。

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それはもう止まるはずもなく、
営業時間が終わればさらに拍車がかかり、
都合8時間もチビチビと盃を重ねてしまいました。
*昨日は四温の日だったので窓全開換気フル回転、
別のテーブルでというスタンスで。

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一升瓶から片口に注ぎ、
いくつか並べたぐい呑みから好きなのを選んでもらい、
スルスルと注ぐ。
飲み干したところとまらスルスルと注ぐ。
器好きにはお気に入りの器を使ったこの一連の動きが、
酒を楽しむ時には必須の肴になります。

17_mitufuji_0291.jpg

友との硬軟多岐に亘るネタと片口と選んだぐい呑みを肴にして、
それぞれマイペースで呑んでいました。
それでもほろ酔い気分にはなっても、
酩酊することもなく、
今朝もスッキリと目覚める、
楽しい宴となりました。

              甘庵
 

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和の風景に似合うぐい呑み

桜が満開になりました。
どこを歩いても視界に桜色が入る、
心地の良い季節です。

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荒川尚也 ぐいのみ 3,960円 
平均のサイズ:径5.6cmH4.8cm


その桜には色合いやほのかな香りが、
本格的に春になったのを感じさせるからか、
花からもっと直に作用する何かが出ているのか、
気分を明るくさせてくれます。

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美味しいものを食べたくなったり、
美味しくお酒を飲みたくなったりしますね。
そうここは日本酒でイメージしましょう。
となればぐい呑。

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技術と文化が一緒に伝わったガラスには、
アイテムとして洋食器に分類されるものが多く、
デザインや器の存在感も洋の感性を備えたものが、
中心の中でそばちょこやぐい呑みといった、
和のアイテムが自然と作られ使われているのは、
日本らしい現象なのでしょう。

21_arakawa_0026.jpg

ご紹介している荒川尚也さんのぐい呑みは、
荒川さんの器全般に言えることなのですが、
和の器として心に入り込んできます。

桜と器が酒の肴になる。
そんなぐい呑みです。

                甘庵
 

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宴も日常も似合う野菜と皿

昨日の強かった風にもめげずに、
荻窪界隈の桜花は一気に開いてきています。
何度歳を重ねても春を感じるこの景色には、
心が浮き立ってきます。

開花と同じタイミングで蔓延防止も解除されて、
気持ちが緩みそうですが、
身につけた感染予防習慣をそのままに、
コロナを抱えての社会生活の動かして行きたいものです。

22_kubota_0564.jpg
久保田信一 長石釉鉄流描6寸皿 4,180円
径18.5cmH5cm


春の花散策は大好きなのですが、
花見でワイワイする宴会はもともと好まない、
天の邪鬼の甘庵なので、
散歩で仕入れた春の花の香りや風情の余韻で、
春の食彩を楽しみます。

22_kubota_0566.jpg

それもごくごく庶民の食材で、
楽しめる安上がりな嗜好です。
例えば春キャベツや新玉ねぎ。
もうこの二つあれば春を堪能できちゃいます。

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キャベツも玉ねぎも元からの大好物ですが、
この季節のキャベツも玉ねぎも、
甘くて柔くて香りが豊かで、
生でも火を通しても美味しく、
様々食材との相性も広がる、
庶民グルメが堪能できます。

22_kubota_0567.jpg

そのイメージに合わせてご紹介しているのは、
久保田信一さんの長石釉鉄流描六寸皿です。
よそ行きの料理から日常の食材まで広く受け取り、
品がある佇まいなのに丈夫で使い勝手の良い皿です。
春キャベツと新玉ねぎの料理も間違いなく似合います。

                 甘庵
 


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割って飲むのにオススメのグラス

今にも降りそうな荻窪ですが、
桜は見頃になってきています。
南風が強く吹いて春の嵐のようなと、
天気予報で伝えていました。
頑張れ桜!!

桜を含めて春を楽しませてくれる花が、
次々と咲いています。
お花見宴会は自粛しても、
散策して家に戻って花見の余韻を肴に、
いただく酒もなかなかです。

21_mimata_0135.jpg
ブ巳亦敬一 新スキ台付タンブラー 3,300円
径7.7cmH11.8cm 程よく入れて240cc


気温も上がりビール、ハイボール、サワーなど、
冷たくて喉越しを楽しむものに気持ちがそそられます。
今日ご紹介しているのは、
そんな時にオススメのグラスです。
巳亦敬一さんの新スキ台付タンブラーです。

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ゆるいテーパーのあるグラスに、
ガラス塊の台がついている、
安定性の高く丈夫で使い勝手の良いグラスです。

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実用的なさりげないデザインですが、
飲み物を入れると不思議なくらいに、
美しく美味しそうになります。

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実際に滑らかな口当たりで、
程よいテーパーとモールで掌が良く、
グラスを傾けたときの流れ込み具合も良く、
ついつい杯数を重ねてしまうグラスです。

               甘庵
 

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財急須ポット選びはサイズも大切

今日の荻窪は朝からどんよりして寒いですが、
天気予報ではこの後さらに気温が下がるそうで、
雪もちらつく可能性があるとか。
桜は開花したばかりなので長く見られると、
そう思いたいのですが・・・。

この寒さで温かいお茶が飲みたくなりました。
そこで加藤財さんの急須やポットを選ぶアドバイスの一つに、
思っているより小さめを選ぶことをオススメします。

21_kato_0432.jpg
加藤財 ポット小 白丸 12,100円
容積340cc


お茶好きとしてはたっぷり飲みたい。
という気持ちでつい大振りの湯のみに、
たっぷり注いで飲みたくなるのは、
良くわかるのですが、
茶葉の味を最大限に引き出す一つに、
お茶を淹れる分量があると思います。

21_kato_0371.jpg


煎茶道の所作やお決まりは、
お茶を美味しく淹れるためのマニュアルだと思います。
その一つに甘庵のような一般人からは、
急須も茶碗もままごとのようなサイズ感ですが、
それもお茶を美味しく淹れる秘訣のようです。

21_kato_0433.jpg

それでも食後後や家族数が多いと、
煎茶をポットで淹れたくなります。
そこでポット小をご紹介します。

21_kato_0372.jpg

このポット小で80ccの湯のみ4杯が取れます。
芳の一煎目をしっかり絞って、
二煎目の渋みを味わえます。
庶民の甘庵は掟破りの三煎目を、
少しお湯の温度を上げて楽しんでしまいます。

                甘庵
 

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飲みやすく持ちやすく食べやすい≦猪口

三連休中日の昨日に東京は開花宣言されました。
今日は幸晴れですが明日はまた冷たい雨の1日になりそうです。
花が長く持つと前向きに思えばいいのですが、
歳を重ねると10度を越す寒暖差についていけません。

今日ご紹介するのは寒暖差を忘れさえてくれるような、
ハッピーな気持ちにしてくれる、
野波実さんの青白磁流れ星猪口です。

21_nonami_0466.jpg
野波実 青白磁流れ星猪口 2,700円
平均のサイズ径9.5cmH7.7cm
程よく入れて190cc


これ一つあるだけで3役4役はこなしてくれて、
多様性があるとありがちな使えるけど、
器として惹かれるところが薄いという器ではなく、
むしろ個性が強く器好きを魅せる器です。

21_nonami_0468.jpg

まず蹴轆轤で一個挽きで作られたフォルムが魅力です。
数が揃うと仲間ですがよく見ると一つずつの顔を持ち、
伸びやかな轆轤目の本体には、
ホタル手法で光を透かす星が施されています。

21_nonami_0467.jpg

一個挽きでギリギリまでのうす造り高台が、
ぽってりした丈夫な磁器の猪口と判断して持つと、
思いのほか軽く感じて手に馴染みます。

21_nonami_0469.jpg

ぽってりの口縁は口当たりよく、
飲み物を美味しく味わえ、
程よいバランスの見込み深さは、
盛り付けしやすく食べやすく、
料理からデザートまで楽しめる、
猪口本来の力を発揮する、
使える使いやすい器です。
 
               甘庵
 

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掻き取る事で浮かんだ絵柄

寒暖差の激しい連休になっていますね。
今の時期を表す三寒四温という言葉そのままで、
変わりやすい春の天気らしい数日ですね。
それでも近くのソメイヨシノには先走りの数輪が花開いています。

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光藤佐 粉青掻落皿6寸 6,160円
径18cmH4cm


さて、今日ご紹介するのは光藤佐さんの粉青掻落皿6寸です。
見込み部分に左右対称の構図で、
二葉の間に芽吹きが見える文様です。

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化粧土の白で浮きだしたこの文様は、
白い部分と描いたのではなく、
一旦そう刷毛目で白くベタ塗りしておき、
二葉の文様部分の白を残して掻き落とし、
素地の土色との対比で浮かび上がらせています。

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白地部分も刷毛目の動きが見え、
釉薬に穴窯の灰が降りかかり自然釉も見え、
シンプルながらも大胆な絵柄と構図で、
墨一色の版画にも似た、
反転して浮き出る絵柄の力強さがあります。

21_mitufuji_0363.jpg

印象的な文様なのに、
料理を盛り付けしてみると、
絵柄が邪魔するともなく、
むしろ料理を美味しそうに引き立てて、
盛り映えする使いやすい皿です。



             甘庵
 


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長く愛用されてる定番のグラス

今日ご紹介するのは荒川尚也さんのアワグラスBです。
荒川さんの顔にもなっているアワ文の中でも、
一番使われる定番グラスの一つです。

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荒川尚也 アワグラス B 3,080円 
径6.5cmH9.3cm
八分目で150ccほど満水で200ccほど


AとCは相似形の大小ですが、
このBは文様も違う一人頑張る筒型です。
兄貴分のアワのない5モールグラスがあります。

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高台部分が大きく安定感のあるフォルムで、
ビールなどの酒類から麦茶や冷たいお茶まで、
汎用性の高い使い方ができるデザインです。

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筒型の中央部が少し細くなっていて、
程よい大きさで手に馴染む持ちやすいグラスです。

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またロート型のような広がりのない口が、
破損しにくいデザインになっています。
荒川さんのガラス器はどれも丈夫ですが、
グラスの中では特に丈夫です。

それも長くご愛用いただき、
このグラスで育ってお嫁に行かれる時に、
せがまれ一緒にとづがれたり、
デザインが変わらないこともあって、
世代が変わるときに買い足されたりしています。

                甘庵 
  


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久保田信一さんの在庫ページ書き換えました

今日の荻窪は朝から冷たい雨で、
このところ暖かい日が続いていたので、
寒暖差がきつく感じて、
一気に冬に戻った感があります。
近くのソメイヨシノに、
一二輪咲き出した花が凍えて見えます。

整理が追いつかずいいる久保田信一さんの在庫ページに、
少し追加し書き換えました。

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久保田さんの器は伝統的な手法仕事なのですが、
現代彫刻をなさっていた感性が生きていて、
どこかモダンで使い勝手が良く盛り映えして、
日常の中で活躍する器です。

             甘庵
  

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絵になる片口

今日ご紹介するのは巳亦敬一さんの片口長あわ線Gです。
味気ない名称は一つずつの作品を、
納品リストと照らし合わせる時に一番わかりやすいからです。
この名称では種類、形、文様、色と説明されています。

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巳亦敬一 片口 長 あわ線 G 5,720円
W12cmD9.4cmH9.7cm


巳亦さんの作品では名称がこのように長いことがあります。
それはその分工程がいっぱい重ねているときでもあるます。
この片口ももう一点「台付き」と加えた方が正確なのですが、
それは省いてもその時のリスト内では区別できたからですが、
時間が経つほど説明名称は選別区別が楽チンです。
「片口長あわ線G台付き」これでまずこの片口を選ぶことができます。

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片口長は高さのあるフォルムで、
手酌でスルスルっとぐい飲みに酒を注いだり、
麺つゆやドレシングを的確に注ぎやすい形です。
もちろんキレの良い口作りの仕上がりが大きな力を発揮しています。

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高い姿なのでガラスの塊の台が、
重心を低くして視覚的にも安定感をもたらし、
美しいフォルムのデザインにしています。

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手間のかかる・・・というより、
作り方の想像がつかない、
本体に施された緑の縦縞と縦の点文と、
焼き付けされた金属発色の茶色の台が、
程よい対比の色合いを見せています。

今荻窪界隈では梅が満開です。
来週あたりから桜の開花が始まりそうです。
花を愛でての一献に似合いそうな片口です。

                 甘庵
 

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ころんと白たぬき

今日ご紹介するのは加藤財さんの急須横手白丸です。
丸型の中でも丸い取っ手のものを、
愛称として「たぬき」と呼んでいます。


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加藤財 急須 横手 白丸 11,000円
容積240cc


ころんと可愛いこれは「豆白たぬき」の感じです。
宝珠型のツマミから本体と一体化した蓋が相まって、
一層ころんとした印象を受けます。

21_kato_0143.jpg

印象は可愛いイメージですが、
使い勝手や美味しくお茶が入るのは、
隅々まで無駄のない仕事が見られて、
丸くてもシャープな仕上がりです。

21_kato_0144.jpg

加藤さんの丸型急須に共通しますが、
無駄のないつくりだからなので、
本体部分は両掌の中に収まるほどの、
径8.5cmほどの球体の見かけのサイズから、
想像する以上に240ccの容積が入ります。

21_kato_0145.jpg

煎茶碗ではなく普段使いの湯呑みでも、
80ccなら3杯、120ccほどなら2杯は取れる、
実用性としても十分なサイズだと思います。

不思議と煎茶が美味しく淹れられるには、
これぐらいまでのサイズの急須だと思います。
この可愛い急須があればあとは、
茶葉に合わせたお湯の温度と摘出時間で、
より一層美味しいお茶の時間を楽しめます。

                  甘庵
 

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見過ごしがちな何気ない鉢

今日ご紹介するのは野波実さんの白磁中鉢です。
六寸強の丸くて白っぽい鉢です。

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野波実 青白磁中鉢 5,000円
径19cmH7.3cm


あまりに普通なので見過ごされがちですが、
日常の中で使いやすい良器は、
往々にして普通な感じだったりします。

野波さんのこの鉢も気を衒うことのないフォルムで、
サラリと見た感じでは特徴を掴みにくいかもしれませんね。
ましてや画像では質感や轆轤目や釉調を、
汲み取るのも難しくてお伝えできないもどかしさがあります。

21_nonami_0421.jpg

よくお話ししているように、
野波さんは足で蹴ることで回転力と、
スピードと回転方向を自在にコントロールできる、
蹴轆轤を使って引き出しています。

21_nonami_0420.jpg


そしてもう一点の特徴として、
一つずつ挽いて作る一個挽きで作っています。
そのため器の顔つきに一つずつの個性があります。

蹴轆轤で引き出された、
ゆったりした伸びやかな膨らみと、
回転が見えるような轆轤目が、
手にとって見ていると伝わってきます。
21_nonami_0422.jpg

磁器で硬質感があるのを感じながらも、
陶器の抹茶椀の掌に通じる、
温かみのある存在感や感触を得られます。

何より使っていただくと納得いただけるのが、
洗いやすく丈夫で使い勝手の良さと、
様々な日常の食材が美味しそうに盛り映えすることです。

                  甘庵
  

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春を纏ったような湯呑み

今日ご紹介する光藤佐さんの色絵湯呑みは、
華やかで可愛くてでも不思議な世界観を持っています。
特徴的な立体的な文様が描かれているからです。

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光藤佐 色絵湯のみ 6,050円
径6.8cmH8.7cm


多くの場合のように色釉薬で描くというのではなく、
共土を泥土状にして絞り出して文様を描く、
イッチンと呼ぶ手法で枠線を描き、
囲まれた部分に色釉薬を施しています。

21_mitufuji_0354.jpg

また描いているモチーフが、
不思議なデザインで、
光藤ワールド全開の絵柄です。

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口縁は三弁の輪花になっていて、
優しい色合いと相まって、
春の気配を纏っているようです。

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穴窯焼成で見込みや側面一部に、
自然釉の流れが見えて、
可愛い中にも渋い色合いも見えます。

筒湯のみの小ぶりなサイズで、
イッチンの凹凸文様が手がかりになり、
手に収まる感じが心地よい仕上がりです。
飲みきりの冷酒も似合いそうです。

               甘庵
 

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美しく丈夫でマイグラスにオススメ

今日ご紹介する荒川尚也さんのカーフグラスアワは、
マイグラスにオススメです。
自分専用に使うマグカップや湯のみがあるように、
自分だけのマイグラスも使い込む楽しみがあります。

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荒川尚也 カーフグラス アワ 4,730円
径8cmH12.2cm


でもそれには使い勝手が大切です。
まずは丈夫なこと。
口当たりや手に馴染む感触がフィットすること。
自分の使い方に程よい容積。
そして美しいと思えて飽きのこないこと。
これで長く愛用できます。
22_arakawa_0598.jpg

自分のグラスとしてイメージされると、
一つのピースのグラスやタンブラーのような、
コップ型を思い浮かべる方が多いと思います。

でも甘庵はワイングラスのように、
ボウル(カップ)部と支柱と台のある形をオススメします。
だった毎日使い自分のためのグラスなのですから、
そのほうがちょっと豪華で良くないですか。

22_arakawa_0597.jpg

あぁ〜。そうですね。
ステムグラスのタイプはちょっとよそ行き感覚で、
同時に壊れやすそうなイメージを持たれるから、
ピースが一つのコップ型を思い浮かべられるのでしょう。

22_arakawa_0599.jpg

そこでオススメです。
荒川さんのカーフグラスです。
カップ部分と支柱と台の3つのピースを、
合わせて作られているように見えますが、
実はカップ部分と台部分に2つです。

カップ部分の下を引き延ばしたステムにあたる部分は塊で太く、
台部分にググッと差し込んでいるため、
華奢なイメージのステムとは別物の丈夫さです。

重厚感のあるつくりですが、
丈夫さ本位だけの、
重苦しさやダサさのない美しいフォルムで、
ビール、ワイン、水割り、お水、お茶と、
何を注いでも美味しそうに映え、
滑らかな口当たりは飲み物の味わいもアップします。
これはもうマイグラスに使わない手はありません。

               甘庵
 

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春の空気感

気温が上がり力のある日差しで空が霞み。
春です。
と油断していると三寒四温を体験します。
歳を重ねて感受性は鈍くなっているのに、
寒暖差はしっかりと感じ取れてしまう。
まぁ〜これも四季を肌で感じられる喜びと、
前向きに捉えておくことにします。

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久保田信一 灰釉二彩(黒土)平鉢 3,080円
径16.5cmH 3.8cm


霞む空の濁った感じからの連想なのか、
この皿に気持ちが持っていかれました。
久保田信一さんの灰釉二彩(黒土)平鉢です。

22_kubota_0574.jpg

鉄分の多く含んだ素地に鉄で下絵を加えて、
灰釉をたっぷり施してしっかり焼き、
窯の中で溶けた釉薬に素地からの鉄分が滲み、
窯神様が描く文様が出来上がります。

22_kubota_0573.jpg

このシリーズの多くが透明感のある釉調なのに、
この平鉢は釉薬の表面がマット化していて、
不思議な重厚感を生み出しています。

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白濁したような釉薬から、
春の夜明けの空気感が思い浮かべました。

               甘庵
 


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多様な使い方が楽しめるグラス

今日ご紹介するのは巳亦敬一さんの新スキ六角そばちょこです。
名称としてはそばちょこですが・・・。
それでイメージが固定されるには持ったない、
多様な使い方を楽しめるグラスです。

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巳亦敬一 新スキ六角そばちょこ 3,190円
対角8.4cmH6.6cm 程よく入れて140cc


もちろんそばちょことして使い勝手を備えています。
加えて小ぶりなグラスとして、
手持ちがよく口当たりが良いので、
ソフトドリンクでも酒類でも美味しくいただけます。

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器としての美しいフォルムを持ち、
ガラスならではの魅力を引き出した、
手の込んだディテールに魅了されます。

21_mimata_0155.jpg

ベースからカップ中ほどまでは、
金型を使った力強い六角形を見せ、
被せ部分の端を波型につなぐように見せ、
被せ部分には一回り気泡を閉じ込めてあります。

21_mimata_0154.jpg

中ほどから上の口縁までは、
円形に整えられていて、
滑らかな口当たりの納まりに仕上がっています。

盛り付けて小鉢に、
そばちょこに、
グラスにと多様に楽しみたいグラスです。

           甘庵
 

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財ポットの初号モデル

今日ご紹介するのは加藤財さんのポット瓶子です。
35年ほど前に出会った加藤さんは、
小ぶりな急須だけを作られていました。

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ポット 黒瓶子 13,200円
容積280cc


お茶好きのファンがどんどん増えて行き、
紅茶やほうじ茶やハーブティにと、
このクオリティで大ぶりなものが欲しいと、
要望される方が多くなりました。

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そこで生まれたのが、
瓶子タイプのポットでした。
他にない形で姿の美しいものをと、
生まれたモデルです。

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当然ファンの方にも評判は良く、
使えば欲が出て、
急須には色々な形があるのですから、
ぽっとにもと丸型、砲弾型、茄子、平と、
今のモデルが増えて行きました。

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でも、甘庵個人的には瓶子です。
美しく注ぎやすくお茶を楽しむ、
最良のアイテムです。

             甘庵
  

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気ままに作られた面取りカップ

今日ご紹介するのは野波実さんの面取りカップです。
容積は程よく入れて140ccほどでマグカップほど大きくありません。
でも野波さんは飲み物が冷める前に飲めるサイズで、
マイカップとして使っていただけるのを、
イメージして作っていると思います。

21_nonami_0214.jpg
野波実 白磁面取手付カップ 2,700円
平均のサイズ径8cmH8cm
程よく入れて140cc


また今在庫の2点を見て見ても、
一つずつ気ままに楽しみながら作っているのが見て取れます。
まず、面取りが六面と五面で、
自然と表情が違います。

21_nonami_0216.jpg

ぐい呑や抹茶碗を作る時に似た感じで、
作っているカップを今の気持ちで、
心地よくベストに作る。
そんな風に見受けられます。

21_nonami_0215.jpg

でも、そこにかっこよくとか、
よく見えるようにとかではなく、
手に取る人が、
美しく感じ、
使いやすいように、
という作り方をしていると、
甘庵には感じ取れます。

21_nonami_0217.jpg

揃えて作ることとかではなく、
気ままに見える姿になっているのは、
そのためだと思います。
でも、一つずつそれぞれが温かい表情のカップです。

               甘庵
 


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