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うつわ屋のつぶやき

うつわ好きの甘庵が、やきもの・吹きガラス・漆器などの、四季折々の身近な和食器を使う楽しさをお伝えします。荻窪銀花で催される企画展の器をご紹介し、使い方から、作り方、作り手のことなど、毎日お伝えします。

吹きガラスらしい和の造形美

開催中の荒川尚也さんの吹きガラス展から、
和の形のカタクチをご紹介します。

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吹きガラスの技術手法は異文化の波ごとに、
何度かおとづれてきました。
今日普通にガラスの器が使われる元は、
明治以降の技術導入以降だと思います。

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荒川尚也 カタクチ 7,560円
W15.7cmD11.5cmH10cm


はじめはワイングラスやタンブラーといった、
洋食の広がりと一緒に洋食器として身近になり、
そう時を経ることなく和の様式に合うガラス器が、
自然と作られ使われてきました。

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例えばガラスの小鉢をこんなに普通に食卓で使う国は、
どこにもないと思います。
それはガラスの涼感から夏の器として好んだ、
私たちが自然に感じ大切にする四季を取り込む生活感が、
大きな下地になっていると思います。

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その意味でご紹介しているカタクチは、
近年当たり前になっている冷酒を飲むときの、
涼しげな器として好評です。

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片口の形自体のアシンメトリーなところも、
和の美意識が由とするフォルムです。
均一に丸く作る技術が基本のところを、
歪ませて作る片口の動きのあり有機的で、
和の造形美そのものだと思います。

                 甘庵

   
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荒川尚也宙吹きガラス展がはじまりました

今年の夏も予想のつかない天候で辛い思いをなさった方が、
多くいらしたことは残念です。
「かつてない」もこれだけよく耳にすると、
自分のところでも、どんなことも起こりえると考えて、
普段から備えや心の構えは整えていかなねればなりませんね。

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夏も終わりですが、まだまだ残暑は続きそうで、
ガラスの器の出番も多い日々です。
今日から始まった荒川尚也さん宙吹きガラス展は、
美味しそうな水のように澄んだ素地を生かした、
涼やかで煌めきの美しいガラスが色々並びます。
ぜひ足をお運びください。

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荒川尚也 宙吹きガラス展
8月30日(金)〜9月16日(月)
9/4水.5木.11水.12木はお休みです
土曜日、日曜日は予約不要です
荒川さんの澄んだガラス素地は美味しそうな水のようです。
溶けたガラスに息を吹き込んで伸びていった動きのある形で、
光や煌めきを静かに携えて涼感に溢れ、
料理を涼しげに映えさせ飲み物の味わいををよりいっそう深めてくれます。
HPでも全品がしっかりご覧いただけます。

ご来店の際は営業日をHPでご確認の上ご連絡ください。
開店時間は午前11時から午後6時までです。
急に倉庫へ出向いていたり、送迎中のこともあるので、
土日以外は前もってでも当日でも、
ご来店予定をご連絡をいただくようにお願いいたします。
お越しいただく日時のご連絡お待ちしております。



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荒川尚也さんのガラス展がはじまります

九州北部の大雨は心配ですね。
まだまだ降り続きそうですが、
大きな被害が出ないで欲しいと願うばかりです。

荻窪は朝から秋の長雨を感じる降りかたです。
一時期に比べれば楽な気温ですが、
今日は8/30金からはじまる荒川尚也 宙吹きガラス展の、
荷解きや模様替えをしていて、
動いていると蒸し暑くなり、
湿度を下げるためにエアコンフル稼働中です。

そんな中、新聞紙の中から涼しげなガラス器が、
どんどん出てきます。
いつもの悪い癖でつい見惚れて手が止まってしまいます。
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今日の蒸し暑さからなのか、
目についたのが塊感のあるものです。

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手の中すっぽり収まる果物ぐらいの大きさの、
「たまご」という小ぶりの花入や、
見立てで棗に使えそうな美しいフォルムの、
「小壺」という蓋付きの壺や、
毎日の食器としてはちょっと重いんだけど、
特に底が厚くガラスの塊感が心地よい、
「水桃碗」というボールの、
掌でも味わえた美しさに惹かれました。

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もちろんそれ以外にグラス類や鉢や皿やボトルや花入など、
色々なガラス器が届いています。
初日8/30金11:00の開店に合わせてHPでもいただけるように、
これから甘庵老体にむち打ってフル回転で稼働します。
お楽しみに。

                     甘庵


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巳亦敬一さんのガラス器が補充されました

朝晩は秋の気配が感じられてホッとしていたら、
どうも長続きはせず週末にはまた連日夏日になりそうです。
まだまだガラス器を使いたい陽気ですね。

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このタイミングで巳亦敬一さんから、
新スキシリーズの定番を中心にした補充が届きました。
人気の高く売り切れていたワイングラスやビールグラスや、
デザートカップ丸や楕円などが届きました。

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また少しですが多めに頼んだ注文品の、
彩りシリーズのデザートカップなども届きました。

ぜひご来店いただき手にとってみてください。
また遠方の方は、HPにもアップしましたので、
ご覧になってみてください。

                 甘庵



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「やっぱりうちの子が可愛い」と言われそうなぐい呑み

異常気象や天候不順とか良く耳にして、
実際に過去のない記録とかのニュースが流れますが、
古い人間で暦の響きに季節感を感じ取ってしまいます。
確か先週末から処暑になり気持ち的には、
暑さも少し和らぐ気がしていたら、
なんだか朝晩はぐっと過ごしやすく感じます。

ビールから酒に、冷たい麦茶から熱々の番茶へと、
気持ちが移りつつあります。
それもあってか昨日は酒器を紹介していました。
今日も巳亦敬一さんの吹きガラスの、
三つ足ぐい呑みを紹介するのですが、
光藤佐さんの黒釉徳利が背景に・・・。

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三つ足ぐい呑み チビ 2,808円 
ベージュ 手前:径6.4cmH5cm 奥:径7cmH6cm
パープル 手前:径6.8cmH5.6cm 奥:径6.6cmH5.7cm


このぐい呑みの特徴は、
高台ではなく三つ足で立っています。
そう座っていません。

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前にもブログで巳亦さんの三つ足シリーズを、
動き出しそうなどこか生き物的な表情を持っていると、
ご紹介してきましたが、
このぐい呑みも例外ではありません。
小ぶりな分より可愛らしさも備えています。

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ベージュとパープルで控えめな彩を施され、
口縁下で立体的な被せの切り替えもあり、
小ぶりでも表情豊かな仕上がりです。

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ぐい呑みなので姿や大きさも一つずつで、
より個体差のある生き物感が増しています。
よく器を吟味してお選びになり、
次回来店の時に残った同型の器を見て、
「やっぱりうちの子が可愛い」などと、
つい口に出てしまうお客さまが多くおいでになりますが、
このぐい呑みにこそぴったりな、
「うちの子」という呼びかけです。

              甘庵


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使い方が限定される贅沢

ご紹介するのは光藤佐さんの穴窯焼かれた、
表情豊かな白磁酒注片口です。

袋作りした本体に注ぎ口をつけた、
閉鎖型の片口です。
白磁なのに貫入の入る釉調なのは、
穴窯で焼かれ燃料の薪の灰が降り、
釉薬に重なり自然釉になっています。

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光藤佐 白磁酒注片口 19.440円
W14.5cmD10cmH11cm


注ぎ口脇の2点の装飾の突起に、
釉下の鉄絵が施されていて、
高い温度で釉薬の中に溶け出しています。
それが泣き顔にも見えます。

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そう見えだすと・・・、
○ィズニーの○ンボのようにも見えてきます。
最近実写化で公開されていましたが、
甘庵には幼少期に見たアニメが鮮明な記憶・・・、
いや時間たちすぎていいように書き換え部分がありそうですが、
そちらの方が強い印象です。
*調べてみたら日本公開1954年とありました。
う〜ん。本当に幼少だったんだ。

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甘庵の記憶はともかくとして、
映画のちょっと切ないイメージも重なり、
もう○ンボにしか見えない。
それでも○ィズニーの○ンボなので、
可愛くて心惹かれてしまうキャラクターと、
この片口も共通して魅力的なデザインです。

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開いた片口とは違って盛り鉢などの、
器としては使えません。
だからこその贅沢感があり、
その分の個性や器の魅力が必要になります。

大丈夫です。
水で注ぎ心地を試してみると、
これが酒飲みにはたまらないと思える、
楽しくなる絶妙の注ぎ具合です。
酒器だけにしか使えない、
頑なさが魅力になる片口です。

            甘庵


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ガラスのソバチョコの魅力

多目的で使い回しのきくなどと言われる器の代表に、
そばちょこがあります。
普通は磁器や陶器などの焼き物ですが、
ガラスのそばちょこでも言えることです。

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荒川尚也 ソバチョコA 3,024円
径8cmH6.2cm


ただ、いろいろ使えるだけでは器好きとしてイマイチ。
甘庵的な表現をさせていただければ、
「美味しそう」で「飽きない美しさ」を持って欲しいものです。

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そこでおすすめなのが荒川尚也さんの、
澄んだ素地に涼しげなアワ文が生きているソバチョコです。
補充しながら使い続けてくださる長いファンのいる、
1/3世紀は続く定番品です。

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焼き物のそばちょこが見立て使いで、
湯飲みやコップ代わりに使われますが、
荒川さんのソバチョコは代わりではなく、
グラスとして使えて、冷たいお茶から酒類まで、
美味しく楽しめます。

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同様に器として盛り映えもします。
特に冷たい料理が涼感を添えて楽しめ、
デザート類は焼き物よりも分があると思います。

また一昔前まではガラスは夏の器でしたが、
空調設備が広く整って、
オールシーズンの器になっていて、
四季を通して活躍する器です。

             甘庵
 
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豊かなのは容積の他に心にも

今日ご紹介するのは暑い毎日にぴったりの、
巳亦敬一さん新スキタンブラーモールです。
たっぷり入って使い勝手が良く飽きのこない、
シンプルな円筒形のフォルムです。

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巳亦敬一 新スキタンブラーモール 3,240円
径7.9cmH9.8cm 程よく入れて250cc


でもよく見れば入っているモールが、
途中で切り替わっていて、
飲み物を入れた時にレンズ効果も美しく、
受けた光を煌めかせてゴージャスな陰影も映します。

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使ってみるとぱっと見の普通感を、
いい意味で裏切る納まりのデザインです。

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ワンブローの良さを生かしていて、
ボリュームの割りに手持ちが軽く、
切り替えのあるモールは手がかりになり、
手に馴染んで持ちやすく、
口縁のわずかな広がりや玉縁処理で、
滑らかな口当たりと飲みやすいという、
使うことによく配慮されているグラスです。

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氷を入れてたっぷり飲みたい時の満足感。
溢れる寸前までだと350ml缶が入りそうなボリューム。
氷を入れてくゆらす時の音と煌めき。
豊かなのは容積だけではなく、
心にもゆったり和ませてくれるグラスです。

              甘庵


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陶器の楽しみはゆとりから

ほとんどの方が家庭や外食など身の回りで飲食する時に、
焼き物の器を使っていると思います。
ただその多くが炻器や磁器です。

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藤田佳三 粉引飯碗 3,240円(特別価格品)
径11.8cmH6.2cm


焼き物にはもう一つ陶器がありますが、
こちらは好んでお求めになり使う方と、
器の管理に目が届く和食のお店に限られています。

理由は丈夫さや使うことでの変化と、
手仕事の制作が中心になり、
磁器や炻器にはある量産品がなく、
手仕事の価格になる点などだと思います。

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粉引の魅力は柔らかな白い表情だけはなく、
使い込んだときに現れてくる、
貫入や釉下の化粧土の変化を楽しめることです。


素地の硬さという点では、
磁器や炻器に比べて陶器は理屈上は不利ですが、
しっかり焼かれたものであれば、
わずかな差で、むしろ扱う側の心次第の問題かと、
うつわ好きとしては弁護させて欲しいところです。
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扱い方という点でそれはそのまま変化にも関わります。
オーバーに言えば抹茶を点てるお点前で、
茶を点てる前にまずは茶碗に湯を注ぎ、
茶碗を温め湿らせる所作がありますが、
このルーティーンが陶器への思いやりの凝縮形です。

陶器は磁器や炻器に比べて、
素地に吸水性があります。
そこに飲食することで時間とともに、
釉薬の貫入や素地の変化して行きます。
これを汚れと感じるが侘びたと感じるかが、
陶器のオーナーになるかの分かれ目です。

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そこで茶道の所作になります。
染み込む要素のある素地に湯を染み込ませて、
急激に染み込むことを避けて、
少しずつ長く愛用することで、
変化ではなく二つと同じにはならない、
自分好みの景色に染めていく、
育てていくことを楽しむという、
かなり偏った美意識かもしれません。

それでもお気に入りの器が、
使い込むほどに侘びていくさまは実に楽しものです。
ただ碗や鉢や皿を湯や水にくぐらせ湿らせて、
同時に器を温めたり冷やすことにもなり、
料理の冷まさず、温くならない効果もありますが、
そこには心のゆとりが求められるようです。

              甘庵


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残暑厳しい時に使いたい器

冷たい梅雨が長く感じたせいか、
今年の夏は突然暑くなった印象があります。
八月後半になっても暑さが厳しくて、
半月ぐらい季節が後ろにずれている気がして来ます。

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荒川尚也 三角モール小鉢 M ストライプ深 4,212円
径13.3cmH5.5cm


身の回りで使いたくなる器にも、
涼感を感じるものを選びたくなります。
今日はそんな気持ちでチョイスした、
荒川尚也さんの三角モール小鉢をご紹介します。

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澄んだ荒川さんの素地はデザインされ、
意図的に発泡させてたアワ文が活かされて、
清流や氷をイメージさせ涼感に満ちています。

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冷たい料理からデザートまで、
涼しげに盛り映えして、
目でもいただくご馳走になります。

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程よい深さと重なりの良さなど、
使い勝手の良い実用的な器なのも、
さすが荒川さんらしい仕事です。

            甘庵


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黒い器は夏も似合います

熱帯低気圧に変わっって台風が、
関東地方に暑くてしているようです。
荻窪も朝からどんどん気温が上がってきています。
最高気温37度という予報の数字を見ただけで、
ぐったりしている甘庵です。

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光藤佐 黒釉八角鉢6,5寸 7,020円
対角18.5cmH7cm


暑さに負けてはいられません。
水分補給と同時に三食きちんと食べることも、
夏バテ防止につながるはずです。

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そこで食欲増進になるスパイス・・・ではなく、
スパイシーな器をご紹介します。
光藤佐さんの黒釉八角鉢六寸五分です。
なんでも美味しく盛り付けられ、
ともかく使い勝手が良い器で、
ベストセラー器なのです。

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お求めになった方は、
あまりの使い勝手が良く、
さまざな料理を盛り付けて、
四季を通して楽しんでおられます。

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確かに季節にかかわらず一年中使える器ですが、
意外なほど夏が似合います。
不思議と涼感を演出でき、
夏野菜をふんだんに使ったおかずサラダや、
冷やし中華や冷製パスタ、
ただ素麺を泳がせても、
実に美味しそうで食欲を増す見栄えになります。

それはちょうど料理にスパイスを効かせるような、
働きにも似ていて食欲増進効果を促すほどです。
夏の器としてお勧めします。

               甘庵


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夏休みをいただきます

毎日暑さが続きますね。
荻窪銀花の8月の営業は少しスローペースにさせていただきます。
明日8/12月から16金までと、
8/20火から22木は夏休みをいただきます。
また8/27火から29木は8/30金から始まる、
「荒川尚也宙吹きガラス展」の模様替え休みになります。

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お休み期間もネットでのご注文は承ります。
ただし発送がいつもより少し時間をいただくことがありますので、
ご了承ください。
よろしくお願いいたします。

             甘庵
      
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隅切りは作り手の優しさ

藤田佳三さんから少しだけ入荷がありましたが、
まずはご登録いただいている方へお知らせメール発信すると、
あっという間に大半がご縁をいただいてしまい、
残りはわずかになってしまいました。

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藤田佳三 染付隅切四方小皿
W15cmD12.5cmH3cm


藤田さんのファンの方はとても熱心な方が多いのですが、
それ理由は使っていただくとすぐにわかります。
絵付けが綺麗でおしゃれなデザイン・・・。
確かにそれもありますね。

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でもその先が器作りとしての密度の濃いデザインが、
本当の魅力だと思っています。
例えばご紹介している隅切四方小皿です。
五寸四寸長方形の使い勝手の良いサイズの小皿です。

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名前にある隅切りがミソです。
デザインとして手を加えただけはありません。
普通の角皿では90度の角が生まれます。
デザインとしてシャープなのですが、
使い込むうちにヒットしてしまうことがあります。

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隅切りにすることで135度の鈍角になり、
圧倒的にヒットする危険度が下がります。
お気に入りの器は毎日のように使いたいものです。
これが作り手藤田さんの思いやりのあるデザインです。

                甘庵


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荒川尚也さんの個展

日本中猛暑が続いていますが、
荻窪も例外ではなくぐったりする暑さの毎日です。
単細胞甘庵が目にするのはガラス・・・、
特に美味しそうな水のような氷のような表情を見せる、
荒川尚也さんのガラスに目がいってしまします。

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その荒川さんの個展「荒川尚也 宙吹きガラス展」が、
今月30日(金)から始まります。

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荒川さんのガラス器の一番の魅力は澄んだ素地です。
その素地が生かされるアワ文や塊感です。
使いやすい食器や涼しげな花器などが届く予定です。
ぜひご来店ください。

                甘庵


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さりげないのは技があるから

さりげないのは技があるから
今日ご紹介するのは巳亦敬一さんの新スキシリーズで、
人気定番の楕円デザートカップと同型です。
カップ部分を紫にベース部分を赤茶にアレンジした、
さりげないのですが手の込んだ逸品です。

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巳亦さんのファンになっていると、
カップ部分が楕円になっていることも、
自然と受け入れて見てしましますが、
これが吹きガラスの器として普通ではありません。

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丸く作るまでは吹きガラスの基本です。
丸いカップを左右から押せば、
へしゃげて楕円・・・・ぽくなります。
でも寄せた部分の縁が高くなり、
押されなかった部分が下がる感じになります。

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巳亦さんの楕円デザートカップでは、
柔らかなガラスを寄せて変形させた気配を残す程度で、
カップの縁はほぼ平らです。
そうなんです。
ここにさりげない技が盛り込まれているんです。

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紫のカップ部分もよく見ていただくと、
均一に紫なのではなく、
連続的な点文様になっています。
同様にベース部分も金属的な光沢があります。
これも一手間かけた焼き付ける手法が施されています。

手間がかかっていてもこれ見よがしではなく、
さりげなくデザインされていて、
手に入れ使う方が使うこむほどに、
じんわりと滲んで来る愛着が湧くような、
仕掛けになっています。

              甘庵


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この季節は涼しげなコップ

今日ご紹介する野波実さんの青白磁コップは、
猛暑の時に見ると実に涼しげに映ります。
でもこのコップに素晴らしい点は、
春には軽やかに、秋には爽やかに、冬には温もりを感じて、
不思議なくらいにオールシーズン使いたいことです。

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野波実 青白磁 飛びかんなカップ 2,592円
径8~8.5cmH8.7~9cm


これは野波さんの青白磁や白磁の器に、
共通している魅力です。
その秘密の1番の元は蹴轆轤(けろくろ)で、
一つずつ挽き出している作り方だからだと、
甘庵は確信しています。

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食器作りで一般的な轆轤挽きの作り方ではなく、
抹茶碗やぐい呑みを作る時の玉挽きという作り方で、
揃うことよりも器一つずつの個性や存在感を強める作り方です。

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同じ器を作る時の一般的な作り方ですと、
まず電動の轆轤で作ります。
轆轤の上に作る数分以上の胎土(たいど=素地の粘土)を乗せて、
三角錐状に整えたところから感覚で一個を挽きだして、
トンボという定規で径と見込みの深さと測り形を整えて、
糸で切りを繰り返して数を作って行きます。

野波さんが作る時に玉挽きは、
例えば5個なら必要な重さの胎土を5個の団子状にしておき、
その団子を足で蹴って回転させる蹴轆轤に乗せて、
モーターのような安定した回転ではないのですが、
フンワカフンワカと長閑な感じで一個ずつ作り出します。

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このフンワカフンワカ一個ずつ作る器が、
なんとも優しく穏やかな表情の轆轤目に仕上がります。
その轆轤目を生かすために、
最小限の高台削りで仕上げているところも、
器の魅力になっています。
よくあるのですがこのカップも高台内に光で透けています。

いっぱいの冷えた麦茶もご馳走になるカップです。

                甘庵

 
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マットな黒釉 実は涼しげ

今日も朝から日差しが強く照りつけています。
長かった梅雨寒の頃か思えば、
この方がまだ夏らしいのですが・・・・。
でも体がついていけません。
特に夜の気温が下がらず、
エアコンなしではとても眠れません。
子供の頃の家屋は密閉度も無いとはいえ、
東京では完全には開け放しはできず、
それなのに蚊帳の中で寝て・・・。
確かにそんな暮らしをしていたけど、
今となっては現実感は無く、
本当にそれで寝られたのが不思議です。

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小野寺友子 黒マット片口鉢 5,400円
W21cmD15cmH8cm


さてと、ブログでは涼しさを覚える器をご紹介しましょう。
小野寺友子さんの黒釉マット片口鉢です。
画像を見て「え〜涼しげって黒いが〜」と、
思った方多いかもしれませんね。

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でも夏だからガラス、白磁、青磁では、
食卓が薄っぺらになっていけません。
と甘庵は思います。

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この黒釉はマットな釉調で、
ちょっと金属チックな質感があり、
とろ〜んとして釉調の黒釉よりも、
硬質感もあってクールな表情でもあります。

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実際に例えばサラダなどの野菜を盛り付けると、
瑞々しく新鮮に盛り映えして、
器を冷やしておけば結露して、
より一層冷たい料理の味わいを増す、
目からの涼感もご馳走になります。

            甘庵


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緑陰が染みたガラス鉢

このところ毎日スマホに防災速報アプリに、
「熱中症の危険あり原則運動禁止」と、
届きます。
暑い時に涼みに行くはずだった、
子供プールが中止になるとWEBでみました。
昭和人間には想像できない時代になっていると、
気候変化と社会変化を実感します。

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巳亦敬一 台付鉢 かけ黒 透明 5,832円
14.5cmH7.3cm


うだる暑さの中でも、
街路樹や植木鉢の緑は健気に緑陰を作っています。
そんな涼しげな様子を染みたような、
巳亦敬一さんの台付鉢をご紹介します。

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ガラスの塊の台がついているので、
料理屋デザートだけでなく、
冷たい抹茶を点ててみたくなります。

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スキガラスの縁から下り腰にかけて、
緑のガラスのグラデーションが爽やかで、
虹彩のような神秘的な文様と
黒いガラスの塊の台が瞳のように映った見込み部分は、
抹茶の緑が引き立ちます。

19_mimata_1028.jpg

焼き物ならばオーソドックスな碗のフォルムだからこそ、
自然に受けてめていますが、
確かな技があってこその美しい姿と、
手間がかかって生まれた文様や彩りが、
見れば見るほど魅了されて行く仕事です。
きっと使い込めばもっと新しい発見を、
楽しめるガラス器だと思います。
 
                 甘庵
 

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