今日ご紹介するのは巳亦敬一さんの、
華麗で巧みな技と普段使いを考えたデザインが、
両立されたデザートカップです。
巳亦敬一 デザートカップ B線 4,968円
W14.3cmD11.9cmH7.5cm 特徴的なのは両端をつまみ出した、
葉っぱ型のカップの造形と、
繊細な青線の螺旋文です。
ベネチュアングラスのような貴族的なデザインですが、
カップ部分の端を少し厚みを持たせる、
玉縁処理してヒットを軽減させ、
金属や着付けのしっかりした台も安定性を確保していて、
使い勝手を担保しているデザインです。
平たく言えば、
軽やかでオシャレなデザインなのに、
日常のガラス器として使いやすく、
食器棚の高さがあれば3段重ねさできてしまう。
ここ一番でも普段の食卓でも使える、
優れもののデザートカップです。
それもこれも巳亦さんならではのデザートカップです。
手間暇かかる濃い内容の仕事をさらりとこなし、
ガラス器作り三代目の伝統が隅々まで生きています。
「気遣いなくできるので・・・」と、
お一人で淡々と思いのまま制作されているからこそ、
たまたま今ぼくらが出会えていると思います。
甘庵
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よく晴れているのに柔らかい空色の、
春らしい陽気の荻窪です。
藤田佳三紅安南飯碗 4,320円
左:径12cmH6.3cm
右:径11.6~11.2cmH6.1cm「今日は何をご紹介しよう」という気持ちにも、
柔らかな空色に影響されてか、
愛らしい藤田佳三さんの紅安南飯碗に目が行きました。
幾何文的な構図を構成するは、
一点ずつ細かな作業で描かれた、
青、緑、赤、朱の点文です。
手描きなので丸くてもまるでない点は、
自然と一つずつに大きさの違いや、
彩の濃淡が生まれていて、
それが温かみのあるリズミを生み出しています。
ほっくりした愛らしい仕上がりなのに、
大人が使える気品を備えていて、
毎日のように使う自分の器として、
使うのが楽しくなるのが想像できる飯碗です。
甘庵
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晴れた窓辺は穏やかな温もりがり、
長閑な縁側の年寄り気分に浸りそうです。
並べる器の照明の元とは異なる、
柔らかな表情を見せてくれます。
ブルーグレーご紹介する荒川尚也さんの、
長い定番品のヨーグルトカップも、
良い表情になっています。
シンプルな空気の点文が施されているだけで、
全体がほぼスキガラスです。
ただ点文部分は空気をアワを閉じ込めるため、
着せていて厚み変化があります。
たくさんのアワを入れた文様のグラスよりシンプルな分、
素地のスキガラスが見せる表情や陰影を、
春光をレンズ効果で映し出して、
効果的に楽しめます。
イチゴを添えたヨーグルト、
甘みを見してきた春野菜のサラダ、
新わかめとウドのぬた、
美味しそうなイメージが湧いてきます。
甘庵
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朝からどんよりとした空模様で、
今にも雨が降りそうです。
少し湿って埃っぽさがなくなるのは良いのですが、
明日は暖かくなり花粉もどっと飛散する予報を聞いただけで、
鼻がムズムズ目がかゆくなります。
それでも春の雨は草木を萌えさせ、
芽を膨らませるのに大切なので、
対応策でしのぐことにしましょう。
一雨ごとに春の景色に移り、
空も野山も淡いトーンに染まり出すのが、
待ち遠しいです。
佐藤大寿 灰釉ロングカップ 2,700円
径10cmH9.5cm今日はそんな景色に重なるイメージの、
乳濁したわら灰釉が美しい、
佐藤大寿の灰釉ロングマグをご紹介します。
会津本郷伝統の釉薬をリスペクトして、
地元の原土との相性が生み出した、
新しいやきものの息吹を感じ取れます。
北欧デザインを思わせるフォルムもモダンで、
口当たりの良い縁口、
持ちやすいハンドルと、
使い勝手を大切にした仕上がりです。
天然由来の素材と材料からの、
一つずつの釉調や表情が、
選ぶ楽しさと自分だけのカップを持つ、
愛着を広げていってくれます。
派手さがなくても、
長く使うほどに、
じっくりと良さがしみて来る、
オススメのマグカップです。
甘庵
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寒波はもう来ることがなく、
これからしばらくは暖かな日が続くと、
期待する予報を聞きました。
今は梅が綺麗に咲いていて、
芳しい香りが楽しめます。
予報が当たれば桜の開花が早まるかもしれないですね。
開花を表す桜前線は梅前線よりもスピードが早く、
東北などで追いつくことがあり、
場所によってはさらに早い桃前線も追いついて、
梅と桜と桃までが同時に開花するところがあるそうです。
サトウアカネ 加彩マグ さくら 2,160円
径9.5cmH7cmその桜は文様として器にもよく描かれます。
吉兆の花として四季を選ばず使えるそうです。
今日ご紹介しているのサトウアカネさんの桜文マグカップは、
鮮やかな桜文ですが色絵ではなく色釉で描かれているため、
レンジや食洗機なども気にすることなく、
ハードな使い方ができる頼もしいカップです。
丸いデザインは使いやすく洗いやすく、
しっかり焼けていて丈夫で、
日常使いの良器です。
それでいて可愛い飽きのこない文様で、
毎日のお茶のひと時を、
豊かにしてくれる嬉しい器です。
甘庵
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天気予報では寒波も今日までで明日からは、
暖かな日がしばらく続くと言っていました。
春の天気でハズレないことを期待しています。
少なくても寒暖差の大きな日がないと良いな。
「桜の開花も早まる可能性も・・・」と、
そんな予報を聞いていて、
今日は寒い荻窪ですが気持ちだけすっかり春めいてきて、
このグラスをご紹介したくなりました。
荒川尚也 5モールグラス 3,024円
径6.3cmH8.5cm澄んだ素地を5本のモールが見せる、
緩やかな歪みの表情が美しい、
荒川尚也さんの5モールグラスです。
甘庵にとっての原風景になる井の頭の、
湧き水を思い浮かべてしまいます。
大地からコンコンを湧き出てくる、
澄んだ水が見せる情景に重なります。
ブログで良くお伝えしていますが、
このグラスを37年愛用しています。
形はモデルチェンジを重ねているので、
サイズが違うのですが基本は一緒です。
ともかく丈夫で飽きがこないグラスです。
20年越し、10年越しのリピーターも数多く、
長く作られ続けファンが絶えるこのない、
ロングセラーのグラスです。
甘庵
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若くて突っ張っていた頃の甘庵は、
器は無地が基本で、
譲歩して抽象的な文様や絵付けまででしたが、
三十路を過ぎたあたりから、
どーんと許容範囲が広がりました。
サトウアカネ
左:加加彩マグ 2,160円 径9.5cmH7cm
右:加彩たっぷりマグ 2,160円 径11cmH6.3cm手仕事の器に手で描かれた、
個性があり存在感や温かみのある、
血の通った絵付けに触れ出したからです。
赤絵面取湯呑 4,860円
径7.8cmH8.9cm年を重ねるごとに、
許容範囲が広がっていき、
絵付けのある器の楽しさに目覚めました。
と、同時に難しさも会得していくようになりました。
中條正康 椿文湯呑小 4,320円
径7.5cmH8cm器の絵付けも絵画と同様に、
描くセンスが必要ですが、
それだけだと綺麗でもどこか美味しそうになりません。
味付けとして描く人の人柄が大切なようです。
例えて言えば料理のようで、
気持ちのこもった絵付けは、
可愛いのに甘すぎることのない、
温もりがあるのに媚がない、
描く人の素直な優しさが染みてくる器です。
甘庵
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連休最終日の今日も寒い日で、
都心部では雪が舞っているようです。
荻窪は降っていないのですが、
どんよりした寒空で冬に舞い戻りました。
小野寺友子 白磁ボール 5,832円
径22cmH7.8cm今日ご紹介するのは白磁ボールは、
天気にめげずに春らしさを感じたくて、
小野寺友子さんならではのモダンな存在感で、
春らしい食材や料理をニュートラルに捉えて、
柔らかく穏やかに盛り映えしてくれます。
白磁の和の鉢にありがちな肩苦しさがなく、
白い洋食器のボールの冷たく硬い無機質になりがちな表情もなく、
春の食材の淡い彩りや素材感を、
優しく受け止め盛り映えするボールです。
盛りつける料理も選ばずに、
和も洋も中華もエスニックでも、
不思議なほどの馴染んで美味しさを盛り立てます。
白磁でも淡く青みや黄色味が入るマットな釉調が、
食材に近いナチュラルな質感を持っていて、
美味しそうな器になったいるからです。
春の素材を引き立てるボールです。
甘庵
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昨日は積りしませんでしたが雪が降る荻窪でした。
今日は打って変わって春の日が差し込んでいます。
器や備品が煌めきや長い影を映し出しています。
同じような太陽高度の秋とはどこか長閑な、
春の気配になります。
手仕事で生まれた器は量産品の器よりも、
シチュエーションしだいて表情を豊かに変えてみせてくれます。
テーブルや折敷やランチョンマットなど置く場所の素材や色で、
四季折々、朝夕昼と違う窓辺の日差しや照明器具で表情を変え、
質感の広がりや深みのある陰影を映し出します。
そんな手仕事の器だからこそ、
料理を美味しそうに盛り映えさせてくれる、
豊かな味わいを引き出す調味料になります。
今日明日はご予約なしてお出かけいただけます。風はまだ冷たいですが春の兆しを感じる天気です。
ぜひお出かけください。
甘庵
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今日から春をテーマにした器ご紹介する催しにしましたが、
今朝は雪がぱらついていて何よりとても寒く、
数日前の20度近かった日との気温差についていけません。
そこで春を待つ気持ちでご紹介することにします。
道楽かん工房の張り子の桃花ひなです。
雅でいてほのぼのするお顔立ちが、
春の訪れを感じます。
型に和紙を何枚も貼り重ねて乾かし、
二つに切って型から外し、
また和紙でつぎ重ねて作る中空の軽い本体に、
胡粉を塗りかせねてで白いベースを作り、
和絵の具で一つずつ彩色しています。
道楽かん工房張り子
桃花ひな 6,480円 H11.5cm真鍋さんが作られるお雛さなや張り子人形は、
古くからの和の玩具の風情がありながらも、
気品のあるお顔立ちをしていて、
子供っぽさがなく気軽に飾れながらも、
凛としがひな祭りの風情が楽しめます。
高さが10cmほどの飾りやすい大きさです。
身の回りのスペースに飾っていただくと、
春のお祭りらしい温もりのある質感を表情で、
心和ませてくれます。
甘庵
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今日ご紹介するのはパステルカラーが春らしい、
ぐい飲みとしてはたっぷりめのサイズで、
珍味入れや小さな小付けに使う方ファンが多い、
巳亦敬一さんの三つ足ぐい飲みです。
巳亦敬一 三つ足ぐい呑み ベージュ 3,456円
径7.5cmH6.3cm特徴の三つの足がスキガラスになっているは、
付けた足ではなく引き出して作り出しているからです。
この作り方などの吹きガラスならではの、
テクニックがこのぐい飲みの造形的な魅力になっています。
巳亦敬一 三つ足ぐい呑み ブルー 3,456円
径7.5cmH6.3cmぐい飲みなのであえて一つずつの形や歪みが、
夜になると歩き出しそうなユーモラスな姿や、
手に馴染み酒の肴になるぐい飲みに仕立てられています。
文様はとんぼ玉と同じ方法で作っておいたパーツを、
製作段階で埋め込んでいます。
根強い人気で長く作られているぐい飲みで、
届くたびごとにベースの彩りや、
文様パーツの組み合わせが違うのみ、
また欲しくなってしまう魅力を備えています。
容積は程よくいれて90~100ccあるので、
ディップやソースやデザートを入れたり、
濃いめの冷茶を味わうというのもありかもしれません。
ぐい飲みですが色々使いたくなる楽しい器です。
甘庵
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休みに春日に誘われて荻窪界隈を散策していると、
梅の香りが漂ってきました。
目をあげると白梅が咲き出していました。
風はまだまだ冬なのですが、
目と鼻でしっかり春を感じ取りました。
光藤佐 粉青三島皿7寸 7,020円
径20.5cmH3.8cmご紹介する器にも春を感じる花が欲しくなりました。
といえ桜ではなく梅の感じの少し渋めのイメージです。
光藤佐さんの粉青三島皿七寸です。
三島というのは少し鉄分を含んだ素地に、
削りや型押しで凹みを作り、
凹み部分に化粧土を埋め込み、
濃いめの素地の中に白い文様を施します。
桃山時代に半島から伝わりました。
当時の三島神社の三島歴を思わせた様子から、
三島と呼ばれたと言われています。
光藤さんの七寸皿は、
見込み中央部分には花形が押され、
その周囲に輪を挟み、
中心から放射状の短い線文が二重に入ります。
この線文は飛びカンナという手法で、
ロクロに置いた皿を回し、
カンナという金属の削る道具を、
同じリズムで振動させるようにして削り、
回転方向へ点々と飛んて削るという、
アクロバットな技術です。
リズミカルで動きのある、
独特の文様から春の兆しを感じました。
甘庵
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