2014年中古車で購入したスズキエブリーワゴン(DA62W 4WDターボ)はフロントのサスは一部バンと共用の為、どうしても乗り心地はよろしくない。
色々な考え方はあるが、長距離を走ると足回りはやっぱり柔らかい方が楽に決まっていると個人的には考えている、硬いサスは好きになれない。
今回は何とか既存の部品を最大限利用しながら乗り心地改善が出来ないかトライしてみる事にしました。
通常サスをさわるのは、車高を下げたり、足回りを硬めることが殆どの様で 車高調の市販パーツは固める方のパーツは売っているが、柔らかくする方は全くと云って市販の部品が無い。
基本的には、柔らかいバネに変えれば乗り心地も柔らかくなるものだが、エブリー(DA62W)の場合、スプリングのアッパーブラケットはΦ100未満、ロアはΦ88mm以下の制約があり、ホイルハウスも狭いので中間部が膨らんだバネも使えない。
バネは、巻径が大きくなるか、線が細くなるか、巻数が多くなればバネ常数が小さくなり柔らかいサスとなる。
但し、単に柔らかいバネを入れると車高が下がってしまうので、自由長の長い 巻き数の多い柔らかなバネが必要となる。
オリジナルのバネは、取り付け長215mm自由長255mm、線径9.5mm、巻径88mm、巻数7.25(実測)
今回色々調べた結果、ホンダのドマーニのリアサスが何とか使えそうである。
ドマーニのリアサスは、取り付け長約250mm、自由長345mm、線径9.9mm、巻径98mm、下側径85mm、巻数8.5
ここからの記事はあくまで実験であり、自己責任で行う必要があると共に、内容によっては資格の必要な作業となることをご理解願いたい。
不完全な取り付けなどは走行安定性に悪影響を与えるばかりか、走行中に外れたり破損すると思わぬ事故にもつながる危険があることと、柔らかいサスを縮める場合、スプリングコンプレッサが滑りやすく、滑ったり工具が外れると大けがの危険もあるので、十分な知識と工具の準備が必要ですので。あくまで自己責任でお願いします。又、補修の域を超えると車検に通らないばかりか法律にも抵触する可能性があります。
購入したドマーニのサス。左2本はフロント、右2本がリア。今回はリアのバネのみを使用する。因みにオークションで1000円、送料の方がはるかに高かった。
バネの自由長は345mm。これを純正ショックに組み付けるため、215mm迄縮める必要がある。
純正サスを外す。ブラケットは17mm。(かなり締まっています)すぐ上右のブレーキホースはクリップを外して、上左のABSセンサーコードはM6ボルトを外しておく。
室内側は14mmのナット2個を外せばストラットがポロリと外れる。
上:ドマーニリアサス アッパーブラケットはサイズが異なるので今回ホンダライフのものを流用する。
下:DA62W純正サス
自由長345mmを215mm迄縮めないとストラットに嵌らない。
ここまで縮めてから別のスプリングコンプレッサに入れ替えないとアッパーサポートがうまく入らなかった。
この時に完全に対向の位置に工具が取り付いていないと、一瞬で片側に工具が移動することがあるので1本爪のコンプレッサは特に要注意です。
上:今回迄試験運用していた本田ライフのバネを組んだストラット。
中・下:ドマーニリアサスを組んだストラット。
外観はあまり変わらないが、ライフのものは跳ね上げが大きく乗り心地の改善は僅か。ドマーニは段差踏み越えやショックの吸収もかなりマイルドになり、乗り心地は随分と改善した。
ショック自体はノーマルのままなので特にフラフラ感も無く良好になりました。
車高はノーマルに比べて1cm高くなりました。