カメラほんのかけだし

カメラ、鉄道、車、旅行など思いつくまま書いてみます。
ニューフェース Sigma APO 500mmF4.5
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    シグマのレンズでAPO545 こと500mmF4.5を試用してみる。

     

    1980年代半ばに登場したレンズで、白鏡胴、黒鏡胴、後にAF化して近年まで作られたロングセラーの製品である。

    今回はMFとしては比較的後期のもののようである。

    90年代の製品の一部には、当時流行の滑り止めの為に、ゴム系の塗装を施したシリーズがあったが、数年でその「ゴム塗装」がいわゆる「煮え」で、ベタベタになり手が付けられないような状態のものも少なくない。

     

     

    図体はさすがに大きい。レンズフードは本体引き出しと別付けのフードが付属するが、反対向けにして格納できないので結構かさ張る存在となる。小さなことだが使う立場からは大きな問題である。

     

     

    能勢電 平野-一の鳥居 Sonyα7R供SigmaAPO500mmF4.5  F4.5

    いつもの定点場所で撮影してみる。やや甘い像だが周辺光量も十分。まずは実用の範囲か。0

     

    能勢電 平野-一の鳥居 Sonyα7R SigmaAPO500mmF4.5 F8.0

    F8の映像。ほぼ同じ傾向。像は格段に良くなる。

     

    ところで、この手のレンズはいろいろ見てきましたが、結構「カビ」「バル切れ」をよく見かけるようです。

    厚みのあるレンズの保管は、「カビ」については、できるだけ付属のケースに入れずに、「バル切れ」については、温度変化の少ない場所に保管したい。

    「防湿庫」が大はやりだが、わたくしなどは、入れ替えで不要となった古い食器棚を利用している。

    不思議なことに、使っているレンズには、「カビ」は来ない。時々連れ出してやるのが良いようであります。

     

     

    | kazu | カメラ | 23:30 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    Tamron 80-210mmF4.5 を使ってみる
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      1980年頃のタムロンレンズの代表的なシリーズである。

      タムロンは独自に社内の型名をつける習慣があり、このレンズはQZ-210Mと呼ばれていた。

      当時アサヒカメラか日本カメラの雑誌で、秋山庄太郎先生が、「春夏秋冬」だったかのシリーズで

      使っていたのを記憶している。

       

      個人的には、言っては悪いが「この手のズームは使わん!」だった。

      御多分に漏れずこの手のレンズはどうしようも無いものが多かったからである、が。

      撮ってみると、・・・・。意外に写るのである。

       

       

       

      このころのタムロンは、寸胴の様なでこぼこの少ないデザインが多かった。鏡胴は光沢のあるアルマイトでローレットは独特の石目模様と、ちょっとだけ引き出せるFOODなど。これより古いアダプトールは距離リングの所に透明のプラスチックが付く。

       

       

      2015.01.15 能勢電 平野-一の鳥居 Sony α7R Tamron80-210mmF4.5 

      いつもの能勢電 定点撮影場所で。F4.5 解像はかなり良いのに少々驚きである。

       

       

      Sony α7R Tamron80-210mmF4.5 F4.5 庭の姫リンゴ 若干2線ボケの傾向があるがまずは良好な絵が撮れる。

       

      | kazu | カメラ | 21:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      LENS TEST Nokton50mmF1.1
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        F1.1にしてはかなり良好の結果だった。

        解放を前提にしているのか絞っても極端によくはならない。

         

         

        左上:F1.1中央 解放としてはかなり良く80本/mm程度

        右上:F4.0中央 おやおや解放とあまり変わらずである

        左下:F1.1左上隅 37本程度で同心円方向にわずかに流れがある。

        右下:F4.0左上隅 40本ぐらいとなるが、放射方向に少し流れがある。

         

         

        左上:F1.1画面右端 コマは典型的な「トンビ」型で像の崩れはない。

        右上:F4.0画面右端 ここまで絞るとまずは「普通」に良好となる。

        左下:F1.1全画 周辺隅部で光量低下を見る。歪曲はわずかな樽型。

        右下:F4.0全画 十分今風の画像となる。

         

        左上:F1.1 さすがに像があまい。

        右上:F4.0 F4で大きく改善される。

        左下:F1.1 隅部は甘いがチャート程は悪くない。

        右下:f4.0 均一で中央部に匹敵する。

         

        | kazu | カメラ | 19:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        LENS TEST Nokton50mmF1.1
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          コシナの作によるガウスタイプの6群7枚構成の大口径レンズである。

          本体重量は428グラム・フィルター径58mmとそこそこ大きく重い。

          同社のベッサシリーズ用と云うよりライカMユーザーを意識した感が強いようであります。

          そこそこ使って結構お気に入りだがどんな結果となるやら。

           

           

          外観は金属基調の重厚な外観である。

           

           

          最短撮影距離でのボケはF1.1で大きくボケるがいい感じである。右下を見ると柔らかさもわかると思う。

           

           

          F1.1の画像。画面隅部で急激に光量が落ちるタイプだが通常撮影では気にならないと思う。

           

          | kazu | カメラ | 18:37 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          Sigma APO 300mmF2.8 清掃
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            ジャンクで購入したレンズだが、しばらく出番もなく過ごしていたのを、突然思い出したようにオーバーホールしてみました。

            出番が無かったのは、レンズの中玉に水滴の様な曇りがあり、清掃するにも面倒な場所だけにそのままとなっていた。

             

            この手のレンズは中玉にバルサム切れや曇りの発生が多く、特にシグマは分解が面倒な場合が多いようである。

            又、1990年代のものには、滑り止めのゴム塗装が「煮えて」ベタベタになり始末の悪いものも多い。

            そんなレンズでも、当時設計者は全力で設計したものに違いなく、現代になって二束三文で取引される様は悲しいものがある。

             

            古いレンズをOHしてミラーレスなどで楽しむ人は最近増えており、その映像を評価するのには賛否いろいろある様だが、当時のFilmの感色性やカラーでの発色特性など、比較にならない部分も多く、本人が楽しめれば、ある意味それが「正」なのかもしれない。一つ云うとすれば、近年のレンズはちょっと写りすぎるきらいがあるように思うのは私だけだろうか。もう少し個性のあるレンズがあってもいいのではと思います。

             

            まずは分解を始めることに

            左上:フロントは順番に外すが、リレーレンズ・フォーカスレンズはまずマウントから外す。

            右上:マウントを外しておく、絞りのクリックボールが外れる場合があるので「そっと」外す。

            左下:幸いボールは絞りリングのレバー上面に

            右下:絞りリングを外す。記憶に自信がない人は一応写真やメモを取っておく。

             

             


            左上:順番にビスを外して絞りユニットを抜き取る。

            右上:三脚座・指標環・距離環を外すとカムが見える。ピント調整はストッパリングと距離環の位置関係で調整できる。

            左下:位置関係をメモしながらどんどんバラしてゆく。

            右下:乱雑に置いている様だが、一応順番に並べておく。特にレンズは表裏を間違えないように外した向きで置く。

             

             

            能勢電 平野−一の鳥居 Nikon D3 SigmaAPO 300mmF2.8 F2.8

            解放だとさすがに甘い映像となるが、均一な比較的崩れの少ない絵が撮れた。何やら「フワッ」とした独特なボケがある。1段絞るとかなりしっかりした絵になる。

             

            | kazu | カメラ | 20:51 | comments(7) | trackbacks(0) | - | - |
            タムロンSP 300mmF2.8 LD-IF 清掃その3
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              組みあがったレンズでとりあえず試写してみる。

              いつもの能勢電の定点撮影場所で、まずは開放で撮ってみる・・・。

               

              ピントやヌケも結構良い。

              だが、例のバルサム切れが影響している状況として、点光源(信号機)の赤の周囲に色にじみが発生している。

              望遠レンズのバル切れの場合は絞ってもこれは改善しない。

              結構絶望的な状況であるが、ピントが良いだけに非常に「惜しい」

               

               

              平野-一の鳥居 Nikon D800 TamronSP 300mmF2.8 F2.8 さすがに像はやや甘いが解像はなかなか良い。

               

               

               

              平野-一の鳥居 Nikon D800 TamronSP 300mmF2.8  F8.0  絞っても改善されないニジミ(信号機)はバルサム切れの典型である。

              使い方によっては何とかなるかも。

               

               

              | kazu | カメラ | 13:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              タムロンSP 300mmF2.8 LD-IF 清掃その2
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                レンズ分解を進める。

                板金のコンパスを改造したレンチをヤスリでぴったり合うように加工して、超小型のハンマーで「コンコン」とショックを与えていく。レンチは必ずぴったりとなるように加工して使用する。少しでもガタがあるとリングのキー溝を壊してしまったり滑って大きな傷をつけてしまうので面倒でも丁寧に工具作りを行うようにする。

                 

                分解はフロントから順に外していけば良いようである。

                レンズの玉は結構重いので引き上げるときにレンズサッカーが外れないように注意する。

                 

                 

                対角交互に軽く振動を与えるつもりでハンマーでショックを与える。テープで目印をつけておくと動いたかどうか簡単に判別できる。

                 

                 

                レンズは重いのである

                 

                一通り分解して、カビはオキシドールでふき取りしてから、無水アルコールで全体をふき取りくみ上げる。

                ただしオキシドール、を使うと「コバ」の墨塗りがとれるので必要に応じて「墨」で補修する。

                すっきりとヌケが良くなったようだが、フォーカスユニットの第2面に約1cm幅で周囲一周するバルサム切れが見つかった。

                うーん、これは ほぼ一貫の終わりである。

                しかし全体の状態からそれなりに映るだろうと冷静に組み上げてみた。

                | kazu | カメラ | 13:18 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                タムロンSP 300mmF2.8 LD-IF 清掃その1
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                  タムロン300mmF2.8LD-IFと云うレンズをオークションで落札した。

                  1984-1992の間製造されたレンズでタムロンの大口径望遠300mmの2代目となる。当時は370000円もした高価なレンズである。

                   

                  荷物が到着して早速状態を確認したのだが、「カビわずか」の宣伝文句とは異なり、ほぼすべてのレンズに激しいカビが生えていた。

                  一瞬どうしようかとためらったが、状況的に売り主にも責任が無く「しょうがない!」で一族の仲間入りと相成った。

                   

                   

                  外観は使用感少なく・・・・! 元箱もある

                   

                   

                  うーん、結構生えていますな! 高価なレンズの場合大切にするあまりケースや箱にしまい込んで、・・・で、カビだらけ!

                  の典型的な例かも。

                   


                  とりあえず清掃するか。!で、フロントから分解を始める。

                  年数の立ったレンズは、リングが固着しているものなので、アルコール(今回はラッカー薄め液)をねじ部に垂らしてしばらくたってから、割りばしとハンマーで「コツコツ」とリングをたたいていく。

                   

                  | kazu | カメラ | 13:04 | comments(5) | trackbacks(0) | - | - |
                  能勢電 1704F 速報
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                    いつもの定点撮影場所へ行ってみたら

                    1704Fに なんとスカートが取り付けられている。

                     

                    1500系淘汰のあと、間もなく1700も更新されると聞いていたので少々驚きである。

                    何故なら、1500も1700も製造年にほとんど変わりなく半世紀を経過しているので

                    今さら、アクセサリー要素の強いスカートの取り付けなど考えもしていなかった。

                    いや、まだしばらく使うのだろうか?

                     

                    物自体は5100のそれとは少し異なり、取り付けステーが垂直に近い阪急3000系のものに近いようである。

                    やや角ばった印象で「少し 出っ歯」の感じになってしまった。

                     

                     

                     

                    平野-一の鳥居 SONY α7 Tamron CT-105 105mmf2.5

                     

                    平野-一の鳥居 SONY α7 Tamron CT-105 105mmf2.5 連結器横の金物も撤去されている。

                     

                     

                    平野-一の鳥居 Nikon D800 SigmaAPO 300mmF2.8 よく見ると1704は前照灯も変更されているようである。2014.9.17の1704前照灯LED化の記事と比較するとわかると思います。

                     

                    | kazu | 鉄道 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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