カメラほんのかけだし

カメラ、鉄道、車、旅行など思いつくまま書いてみます。
Yashica Linx-14のレンズをNEXマウントに改造する その2
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    その2 組み立ての続きとなります

     

     

    左上:シャッターカラーを取り付ける。固定はシャッターリングと共にフィルターリングで固定される。
    右上:シャッターリングを取り付ける。
    左下:シャッターケースのリングナットを取り付ける。
    右下:本来同じ位置で固定するが、ガタの状態を見て今回はリングナットを2目盛締めることとした。
     

     

     


    左上:フィルターリングを取り付ける。
    右上:内ヘリコイドと中ヘリコイドの組付け。
    左下:グリスは少量でよい。
    右下:外ヘリコイドと中ヘリコイドの組付け。
     

     

     


    左上:ヘリコイドASSYとシャッターを取り付ける。
    右上:レンズ前群を清掃の上取り付ける。
    左下:レンズボードは厚さ2mmの鉄製で製作しようかとも思ったが、バンドソーで切ってグラインダで回りを丸める。
    右下:マウント座金取付用のタップを立てる。
     

     

     

     

    左上:NEXマウント座金はサラカットしてビス頭を沈める。
    右上:回り止めカムは流用の為、切り欠きを設けた4mmのカラーを加工する。
    左下:レンズボードASSYをヘリコイドに取り付ける。ガタなし調整は左右の回り止めの位置調整で出来る。サラビスに変更。
    右下:カラーを取り付ける。
     

     

     

     

    左上:マウント座金を取り付ける。
    右上:後ろから見た状態。取付穴が複数あるのは別の加工品を流用した為です。
    左下:ヘリコイド内筒がやはりギリギリでした。
    右下:コリメータで無限確認をして完成。
     

     

     

     

    カメラに着けると結構なボリュームであります。

     

     

     

     

     

    Sony α7 YashinonDX 45mmF1.4 F1.4

    後ボケは結構いい感じであります。前玉を大きくして開口効率を稼ごうとしたのだろうけれど、周辺光量の低下は大きい。

    作画によってはこれもありだと思う。
     

     

     

     

     

    Sony α7 YashinonDX 45mmF1.4 F2.8

    F2.8も同様の傾向だが開口効率は大きく改善され周辺光量も改善さ。

     

     

     

     

    Sony α7 YashinonDX 45mmF1.4 F1.4

    解放だと周辺の光量と解像低下は大きい。歪曲は樽型のマイナスだがよく補正されていると思う。

    大きな流れは目立たない。

     

    総じて結構頑張っているレンズだと思います。

     

     

    | kazu | カメラ | 18:28 | comments(0) | - | - | - |
    Yashica Linx-14のレンズをNEXマウントに改造する その1
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      ヤシカリンクスは同社の距離計連動カメラの大口径レンズシリーズとなる。

      昭和30年代後半から40年代は大口径のブームがあり、ヤシカLINXやマミヤスーパーDX、Kallo140などがあったが、現在中古市場では人気があるのかそこそこ高い値段で取引されているようです。

       

      今回はヤシカリンクスのYASHINON 45mmF1.4を使ってみたくなり、少し迷ったがファインダー不調の個体を改造することとしました。

       

      フィルター径は58mmと当時としては大ぶりなレンズです。

      問題はバックフランジがNEXの18mmとマウント座金1mmの19mm以上あるかどうかで物理的に可能不可能が決定される。

      レンズ後玉の枠(内ヘリコイドは20mm程度なのでギリ何とかなるか。

       

       

       


      左上:レンズボードのビス4本を外す。

      右上:ボディーとレンズボードを分離する。シンクロとメーター用の線を外す。

      左下:フランジを測定する。24.21mmと出た。LINX5000が24.2mmなので24.2が当時のヤシカの標準値なのか。

      右下:ボードASSYを後ろから見る。上が距離計連動カム、右のクランクがレリーズ、左の黒いシャフトがシャッターチャージシャフト。左右がヘリコイドの回り止めピンがあるがどう処理しようか。

      フランジ24.2mm-NEXフランジ18mm-マウント座金1.0mmなので5.2mmのスペーサを作ればよいが、バックフランジの突き出しが4.6mmなので0.6mmのクリアランスで何とかなりそうである。

      #0番シャッターはそもそも少ないので#00番のようにキャノネットヘリコイドの流用もできない。

       

       

       


      左上:手元のいろいろな材料で思いを巡らせる。はっきり言ってかなり悩んでしまった。

      右上:リングナットを外してレンズとシャッターを分離したいが硬くて回らないのでラッカー薄め液をつける

      左下:一晩たってから極小ハンマーでショックを与える。

      右下:ようやくリングナットが外れた。(この作業 焦ると部品を傷つける原因となるので無理はしない)

       

       

       

       

      左上:ヘリコイドとシャッターASSYを分離する。

      右上:ヘリコイドリングを外してからヘリコイドの全長を測定しておく。(無限大位置)

      左下:外ヘリコイドと中ヘリコイドを分離する。外れた位置をマークしておく。

      右下:同様に中ヘリコイドから内ヘリコイドを分離する。

       

       

       

       

      左上:ヘリコイド分解後の状態。

      右上:フィルターリングを外してからシャッター目盛リングを外す。

      左下:カラーを外す。

      右下:シャッターケースのフロントリングナットのロックを180度回す。

       

       

       

       

      左上:シャッター速度リレーリングを外す。

      右上:リレーリングは3つの部品からなり真鍮のベースと銀色のカラーに挟まれる黒いリングでシャッター調速リングを回す。

      左下:絞りリングを外す。飛び出した角でシャッターケース裏側の絞り連動カムを回す。

      右下:シャッター調速リングを外す。

       

       

       

       

      左上:シャッターケースのカラーのビス3本を抜く。

      右上:カラーをボディー側に外す。

      左下:ここまで分解するとこのようになる。

      右下:いつも通り洗える部品は洗濯洗剤で洗浄する。

       

       

       

       

      左上:シャッターケース裏側のビス(黒3本白1本)を抜く。#00番の場合1本はスプリングの軸を兼ねているが#1は作業性良。

      右上:シャッター羽根と小羽根を外す。

      左下:カラーをシャッターケースに取り付ける。

      右下:シャッター調速リングに注油して組み立てる。(シャッターは使わないが一応やっておく)

       

       

       

       

      左上:絞りリングを組む。

      右上:シャッター速度リレーリングに注油して組み立てる。

      左下:シャッターリングの情報はこの切込みでシャッター調速リングを動かす。

      右下:シャッター調速リングの連動ピン(普通ここにピンはあまりない)

       

      その2へ続く

       

       

       

       

      | kazu | カメラ | 17:54 | comments(0) | - | - | - |
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