カメラほんのかけだし

カメラ、鉄道、車、旅行など思いつくまま書いてみます。
PLANAR 50mmF1.4 ZF をOHする
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    コシナ製

    状態はヘリコイドグリス抜けである。

     

     

    フィルター径58个料感眤粟のやや重たいレンズで、コシナにて復刻されたものである。

     

     

     

    左上:ネームプレート緩める

    右上:プレートを外す。

    左下:フィルター枠をビス3本を抜いて

    右下:枠を外す。

     

     

     

     

    左上:化粧筒も共止めなのでリングを外す。

    右上:前群固定のリングナットを緩める。

    左下:リングナットを外す。

    右下:前群ASSYを外す。

     

     

     

     

    左上:マウントビスをハイトルクドライバで緩める。

    右上:マウント座金を外す。

    左下:絞りリングを外す。(クリックボールの飛び出しに注意する)

    右下:無限位置での寸法を測定しておく。

     

     

     

    左上:中ヘリコイドと親ヘリコイドの隙間も確認しておく。

    右上:親ヘリコイドから中ヘリコイドを分離する。

    左下:抜け位置にマークをしておく。

    右下:中ヘリコイドと前ヘリコイドを分離する。(ここでも抜け位置をマークしておく)

     

     

     

    左上:ここまで分解するとこのようになる。

    右上:洗える部品は洗濯洗剤液で洗っておく。

    左下:グリスを塗布する。

    右下:合マークからヘリコイドを組み立てる。

     

     

     

    左上:ピントリングを取り付ける。

    右上:クリックボールをセットして絞りリングを取り付ける。

    左下:マウントを取り付ける。

    右下:前群ASSYを取り付ける。

     

     

    左上:リングナットを固定する。

    右上:カラーを取り付ける。

    左下:フィルターリングを乗せる。

    右下:ハイトルクドライバで固定する

     

     

     

     

    左上:ネームリングを取り付ける。

    右上:ゴムレンチで締め付ける。

    左下:コリメータで無限大確認をする。(厳密にはこれが終わってからフィルターリング+ネームプレートを組み付ける)

    右下:組み立てが終わった個体。

     

     

     

     

    完成

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     



     

    | kazu | カメラ | 18:16 | comments(0) | - | - | - |
    PORST 55mmF1.2 をOHする
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      ポルスト55mmF1.2をOHしました。状態はヘリコイドグリス抜け。

       

      PORSTはドイツの老舗ブランドですが、個体は富岡製と考えられるもので1970年代の製造だが不明点の多いレンズとなります。

       

       

       

      構成は6群7枚の変形ガウス型、重さは約320gとなる。

      フィルター径はΦ55mm、マウントはペンタックスKである。

      状態は悪くないのでヘリコイドのグリス交換と各部清掃程度を行う。

       

       


      左上:マウントはブラックアルマイトで本体側に約4mmの折り返しがあり剛性は高そうである。

      右下:ハイトルクドライバでマウントビスを外す。

      左下:マウントを外す。

      右下:絞りの位置情報ピンプレートASSYを外す。

       

       

       


      左上:絞りリングを外すと本体側にクリックのピンがある。クリックボールではなく先丸のピンなので飛び出しの危険はない。

      右下:指標リングの中心位置を本体にマークする。

      左下:指標リングのセットビス3本を緩める。

      右下:指標リングを外す。

       

       

       

       

      左上:絞り駆動ピンプレートASSYの固定ビス3本を抜く。

      右下:同プレートを外す。指標リングがピントリングの位置規制を兼ねているので親ヘリコイドと中ヘリコイドが分離できる。

      左下:親ヘリコイドと中ヘリコイドを外して抜け位置を控えておく。

      右下:念のため最短位置でのフロント突き出しを測定しておく(17mm)だった。

       

       

       

       

      左上:中ヘリコイドと先ヘリコイドを分離して抜け位置をマークしておく。

      右下:ここまで分解するとこのようになる。

      左下:親ヘリコイドの内側、あたりの有無にムラがあった。

      右下:中ヘリコイドのグリスは汚れていて油性も失われていた。

      例のごとく洗える部品は洗濯洗剤でよく洗う。

      組み立ては分解の逆。ヘリコイドリング先端部を外して、フィルターリングも外しておくと、コリメータを見ながら中ヘリ

      コイドとピントリングの位置関係で無限大調整は楽に行える。

       

       

       

       

      完成 近々に測定と実写試験を行ってみたい。

       

       

      | kazu | カメラ | 11:29 | comments(0) | - | - | - |
      Nikkor P 105mmF2.5 をOHする。その2
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        とにかくヘリコイド分解に時間をかける。

         

         

        左上:親ヘリコイドASSYから絞り連動リングを外す。リングナットはねじロックされている。

        右上:中ヘリコイドと内ヘリコイドを分離するためパーツクリーナをたっぷり塗布する。

        左下:しばらく置いてヘリコイドが動き出したら、近距離側のヘリコイドストッパを外す。

        右下:抜け位置をマークしてヘリコイドを分離する。

         

         

         


        左上:分離した中ヘリコイドと内ヘリコイド。グリスはかなり汚れていた。無理しないのが重要です。

        右上:ここまで分解したらこのようになる。よく考えられた構造で部品点数は比較的少ない。

        左下:いつもの洗剤液でよく洗う。使用したのは緑の箱の「アタック」の洗濯洗剤。おしろいなどは柔らかいブラシで優しく洗う。

        右下:洗い終わったら水分を吹いてドライヤで十分に加熱乾燥する。

         

         

         


        組み立ては基本分解の逆。レンズを清掃して摺動部には薄くグリスを塗る。絞り環はオイルを塗ると粘った感じにならない。

        ヘリコイドグリスは釣り具用のグリスとリチウムグリスをブレンドして使っている。釣り具のリール用グリスは経年劣化が比較的少ないように思います。

        最後はコリメータで無限確認して完了。

        被写界深度目盛りリングは迷ったが今回は塗装せずそのままとした。

         

         

         

        いつもの能勢電 平野−一の鳥居で早速試写をすることに 

         

         

         

        Sony α7R Nikkor P 105mmF2.5 F2.5

        解放だが期待通りの良好な絵が得られた。

         

         

         

        Sony α7R Nikkor P 105mmF2.5 F5.6

        このレンズらしい非常に尖鋭な映像である。

        Nikonのダブルヘリコイドはたまに固着するものがある。無理に回そうとするとアルミ製の回り止めを破損するので根気よく分解することが肝要だと思います。

         

         

         

        | kazu | カメラ | 14:41 | comments(0) | - | - | - |
        Nikkor P 105mmF2.5 をOHする。その1
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          しばらくお休みしていましたが、久々のOHです。

          ニッコールPの105mmF2.5であります。

          Aiになる前のもので個人的には105mmの最高傑作と思っております。是非とも使える状態にしようと思いました。

           

           

          状態はヘリコイド固着 カビ多数のジャンク品であります。

           

           


          左上:全体に腐食があり多湿の環境に長く置かれた様子。ヘリコイドはびくともしない。

          右上:ヘリコイドリング前方の化粧リングを外す。まずロックビスを抜く。

          左下:化粧リングを外す。

          右下:ヘリコイドリングは前方から3本のビスで固定されている、これも外す。

           

           

           


          左上:ヘリコイドリングを外す。

          右上:ネームプレートを外す。

          左下:フィルターリングのロックビスを外す。

          右下:フィルターリングをASSYで外す。

           

           

           

           

          左上:マウントビス5本を抜く。ねじロックしているのでハイトルクドライバで慎重に抜く。

          右上:マウントを外す。絞りピンのリターンスプリングを外す。

          左下:絞り環を外す。クリックはボールではなくプレート型なのでボール飛散の心配はない。

          右下:指標リングの固定ビス3本を抜く。

           

           

           

           

          左上:レンズ本体を台で支えてから指標リングを割りばしでマウント側に打ち落とす。

          右上:通常は指標リングは被写界深度目盛りリングとタイトフィットで一体化している。汚れがひどいので順に外す。

          左下:被写界深度目盛りリングを外す。

          右下:レンズASSYを前方に引き出す。早い段階で抜いてもよい。ユニット化されているのでメンテ性は良い。

           

           

           

           

          左上:固着した本体ヘリコイドにパーツクリーナをたっぷり塗布する。

          右上:3時間程度置いてからヘアドライヤーで全体を70度程度に加熱する。ヘリコイドが動き出す。

          左下:ヘリコイドの回り止めを外す。

          右下:外ヘリコイドを抜く。抜け位置のマークと無限での寸法を確認する。

           

           

          その2へ続く

           

           

          | kazu | カメラ | 14:20 | comments(0) | - | - | - |
          Sigma Protel 200mmF2.8を内面反射を改善してみる
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            2021年9月の同レンズの記事で内面反射と思われるフレアでフラフラな絵を報告しましたが、遮光氏を少し張って内面反射の改善に挑戦しました。

            画像のフレア発生には、収差そのものが取り切れていない場合や、ガラス表面のチリ汚れによるもの、レンズのこばの反射、或いは鏡胴の内面反射が考えられるが、個人的には後ろ2点がその多くを占めていると思う。

            このレンズではないが、結構頑張った設計なのにSUNレンズの多くなど 激しい内面反射で画質を大きく低下させている残念な事例が多くある様に感じられます。

             

             

            マウント面から覗くと、最終レンズの手前に無防備な平面が見られる。

             

             


            遮光紙を張り付けていく。少し小さめに丸めて沈めたら一方から張り付けていくとうまくいくようです。

             

             


            本来ならもう一つ前方にも張り付けたかったが、とりあえず結果を見たくなりました。

            手前の平面部分は真っ黒になりました。

             

             

             

            能勢電鉄 平野−一の鳥居 Sigma Protel 200mmF2.8 F2.8 貼り付け前

            特に逆光ではないが激しいフレアで左下など影響が出ている。黒が締まらずフラフラな印象。

            画面外の空からの影響が鏡胴の下部底面に反射しての結果。

             

             

             

            能勢電鉄 平野−一の鳥居 Sigma Protel 200mmF2.8 F2.8 貼り付け後

            フレアの多くは改善したが、レンズ前方部分の反射の影響がまだあるようです。

             

             

            能勢電鉄 平野−一の鳥居 Sigma Protel 200mmF2.8 F5.6 貼り付け後

            少し絞ると反射面が絞りで蹴られて十分なコントラストとなる。

            解像もよく十分な絵となった。

            時間があったら完全分解して入念に遮光紙を張ってリベンジしたい。

             

             

             

             

             

            | kazu | カメラ | 13:06 | comments(0) | - | - | - |
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