最近ドアハンドルが水平に戻らないことに気が付いた。
別に開閉できないわけではないがどうにも気になる。
ドアハンドルが水平に戻らなくなってしまった。どうやらリターンスプリングが弱ったのか、どこかの摩擦抵抗が増えたのか。
左上:レバーの片側の下に角穴があり(−)ドライバを差し込むと外すことが出来る。
右上:反対側は引き抜くだけ
左下:タイトフィットの金属カバーを細いドライバで外してビス1本を抜くと樹脂のベースが外れる。
右下:反対側は引き抜く。
注油で一気に治るかと思っていたが
中を覗くとどうやらラッチ本体の動作不良の様なので、交換することに。本機のメーカー長澤の場合。ラッチのみで購入できる。
左上:プレートを外してラッチ本体を抜き出す。
右上:交換品 左が新品、右が取り外し品
左下:新品部品を取り付ける。
右下:外したラッチを観察すると本体側にクラックが入っている。
左上:いつもの悪い癖で、とりあえず分解してみることに。蓋はカシメてあるのでドリルで外す。部品飛び出しを防ぐためインシュロックで念のため固定する。
右上:レバーを回すと角穴左上のツメが上のプレートを引き寄せる。
左下:反対側の状態
右下:本体が割れたが蓋が繋がっていたので辛うじて動作していたようである。
分解して部品を並べてみる。比較的少ない部品でよくまとまった構造だと思う。ただし本体は亜鉛系かアルミダイキャスト製で、
クラックの部分は1mm以下の厚みであり大きな応力、例えばハンドルを下一杯の位置に強く押し下げた場合に過剰な力を逃がす
構造ではないため本体に大きな応力が印加される可能性がある。そうでない場合でも軸の動きが悪くなった場合には、それを受
け止める本体に過大な応力が繰り返し印加され疲労破断に至ったのかも知れない。又、スプリングの反力は意外に大きい為、破
損に至った可能性もある。
ドアハンドルレバーを強く押し下げた場合、スプリングが縮んでスプリング右側のブロックが本体に当たって止める構造だが、
軸には右側に押し出される力が働くのも一因しているかも知れない。
いずれにしても本体ダイキャストの厚みが足りていないように思う。
ラッチ交換後は、以前のように「ピンッ」とハンドルが戻るようになった。
交換にかかった時間は、最初のカバーを開けるのににらめっこした30分と交換作業の10分程度でした。